日本・カザフスタン友好議員連盟、カザフ訪問〔3日目 バイコヌール宇宙基地〕

こみやま泰子

アスタナ空港から空路一時間半でクズオルダ空路着、そこから車で約3時間かけてバイコヌールに到着。ヌルオタン党クルムハメド副総裁の手配もあってか、クズオルダ州から派遣のパトカー先導で移動しました。
カザフスタン共和国独立後も、ここの基地はロシアの租借地となっています。国際宇宙ステーションにむけた日本人宇宙飛行士もここから出発しています。写真撮影したガガーリン発射台は直近では4月に使われたばかりで、決められた角度でのみ撮影が許可されました。基地内の宇宙博物館には模型がありました。
博物館は、有人飛行士第一号のガガーリン氏や女性宇宙士テレシコワさんの記録、宇宙飛行士のサインなどが展示されいてます。現在もロシア領土として租借のままなので、基地内の土産物店はロシア貨幣しか使えないのには驚きました。

◇クズオルダ州 中央情報センター視察

州知事の要請もあり、中央情報センターを視察しました。
ここでは州全体の情報が一度に見ることが可能であり、関係者と情報共有、災害対策、目標数値の達成率など意思決定に関する会議も開けるような施設との説明がありました。
特に気になったのは、クズオルダ州には宇宙基地もありますが、アラル海もあり、この変遷がスクリーンに映し出されたのが印象的でした。日本も世界銀行の日本社会開発基金を通じた生活支援や、草の根・人間の安全保障資金協力を通じたアラル海環境モニタリング、アラル海元湖底で植林活動を行うNGOに対する機材整備支援等を行っています。
アラル海は湖として世界第4位、日本の東北地方とほぼ同じ広さがありましたが、旧ソ連時代の灌漑事業によって現在は南部(大アラル海)は干上がり、ほぼ消滅しています。
カザフスタン上空から見た国土は、水があるところは緑があり、それ以外は黄土色で、改めて「水」の大切さを実感させられた視察となりました。

◇クズルオルダ州知事主催夕食会

クシェルバエフ知事のお手配により、レストラン「アライ」にて夕食懇談。
クシェルバエフ知事はナザルバエフ大統領の元で閣僚や副首相を勤めていた実力者で、日本とカザフスタンの関係の重要性について強く意識されている親日家であることが、言葉の端々に表れていました。予定時刻を大幅に遅れての夕食会でしたが、カザフスタン料理と音楽、お酒は控えめとのご配慮をしてくださり、そうしたご配慮のできる実力者でいらっしゃることを再認識しました。

発射台をバックに
説明を受けました
遠景
発射台模型
ガガーリン氏の展示
宇宙博物館内にて1
宇宙博物館内にて2
模型
基地内
展示物内部1
展示物内部2
説明1
説明2
集合写真
飛行機内より1
飛行機内より2
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