【泰子リポート 2016年3月2日版】

こみやま泰子

 年明け直後、“松の内も明けない”1月4日から開会した第190回通常国会では、補正予算成立後、2月中、過去最大規模の96.7兆円(一般会計のみ)の次年度予算案の衆院審議が行われました。今後、参議院での審議に入ります。
 この間、相次ぐ大臣の疑惑や発言問題、自民党議員の軽率な行動など、政権与党の驕りや慢心の表れともみられる報道が続く事態となっています。
 4月には北海度5区とともに、京都3区においても衆議院補欠選挙が行われます。国政選挙では全体で700億円ほどが使われますが、補欠選挙にも、それなりの公費が費やされます。
 今月末には、民主・維新による新し体制がスタートいたします。税金の使い道をチェックし、公平・公正・公開を基本とした、平和な日本国を目指す健全な政治勢力をつくってまいります!

◆地元での無電柱化への取組みを進めます!

 川越の一番街周辺は、無電柱化から観光地として飛躍的に発展しています。ロンドン・パリ・香港では100%、シンガポール93%、ソウルで46%と諸外国の主要都市では無電柱化が概成しているのに対し、国内では無電柱化が進んでいる東京23区でも7%に留まっているのが日本の現状です。
 2月16日、川越に住んでいらっしゃたこともある前田武志参議院議員が会長となり、民主党無電柱化の在り方を考える議員連盟を設立し、私も事務局長に就任いたしました。
 無電柱化により、1)防災機能の向上、2)通学路などの安全・快適、3)良好な景観形成の効果などが得られます。首都直下型地震の備えとしても、無電柱化は喫緊の課題です。
 併せて、街並みや歴史的建造物を守るためにも、伝統的構法のメリットを活かせる環境をつくっていきたいと専門家の皆様と議論を重ねています。

◆今年は日本国憲法施行70周年です

 戦後70年の節目であった昨年に、安全保障法制の強行採決(議事録もなく、採決の部分は委員長職権で記録を追加しています)が行われたことは記憶に新しいと思います。
 先の大戦で300万人以上が亡くなった事、翼賛会政治のため無謀な戦争へ突入を阻止できなかった当時の国会議員たち、そして戦後、多くの戦争指導者たちから“戦争はしたくなかったが、流れがあり仕方がなかった”などといった当時の心理が明らかになるなど、歴史に学ぶべき事を認識した一年でした。
 そして、二度と戦禍を招かないとの強い思いが、日本国憲法を順守させ、戦後日本の世界での発展につながったと実感しています。
 5月には、日本国憲法が施行されて70年を迎えます。改めて、戦争のこと、平和について学んでいきたいと思います。

◆障害者差別解消法、お互いの個性・多様性を認め合う豊かな時代に!

 2013年6月に成立した障害者差別解消法が4月から施行され、不当な差別を禁止し、必要な配慮をする事が義務づけられます。
 法律では、国の機関、地方自治体、民間事業者に対し、不当な差別的対応を禁止した上で、合理的な配慮(その場で可能な配慮)を義務づけるものですが、法の趣旨を周知するため、施行期日を約三年後に定めていました。
 この間、現実社会では、具体的な対処方法など、差別解消に対しての理解が全省庁、日本社会において周知が行き渡ったとまでは感じられません。
 2020年東京パラリンピックには世界各国から障がい者の方々が応援に訪れます。日本人として、また開催国として十分な対応とおもてなしをあらわすためにも、更なる事業者や国民の理解の促進が必要です。
 多くの方に、ぜひ合理的な配慮を行い、障がいがある人もない人も共生できる環境についてお考えいただけたら幸いです。

◆18歳から投票できる夏の参院選

 今年夏の参議院選挙より18歳から投票することが出来るようになります。
 「政治は生活である。」「政治に無関心でいても、無関係ではない」と表現されるように、多くの方に様々な形で政治への参加をいただけることを願っています。
 これからも安心して暮らせる日本・毎日のため頑張ります。

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