衆議院で委員会開催を行う第15~18委員室について、傍聴席の一部を固定席から可動席に変更するバリアフリー改修が実施されました。
これらの委員室傍聴席は、従来、床に固定されており、車椅子ご利用の方などは、座席の後ろから傍聴せざるを得ませんでした。
委員会審議の際などでも課題として取り上げてきたもので、とてもうれしく思います。
【参考 委員会議事録抜粋】
第204回国会 衆議院 内閣委員会 令和3年4月16日
障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第五九号)審議
○小宮山委員 DPI日本会議の車椅子利用の皆様と、国会内のバリアフリー化の現状、傍聴を行う場合の動線、サイトラインを確認して回ったことがございます。
ここ十七委員室もですが、委員会が開かれる、特に大きな第十五から十八委員室の傍聴席は、座席が床に固定されています。車椅子の傍聴者は、固定椅子の後方のスペースで傍聴をすることになります。後から入室された一般の方や報道関係者などが最後列の椅子に座られると、せっかく委員会傍聴のために早く来ても、質疑者や答弁者の姿ではなく、傍聴人の背中しか見えないとの経験を話されていました。
椅子が移動できる、それだけで問題も解決する、合理的配慮が整えられるということになります。そのほかにもいろいろあり、障壁だらけの国会ではありますが、一部の椅子を替えるという環境整備を行うことで合理的配慮が実現するということが言えます。
委員長、これは国会の運営の問題でもありますけれども、委員会や議運においても、今後のバリアフリー、ユニバーサルデザインの導入に向けて、改善も含めた検討が必要だと思います。是非その点の働きかけも、委員長においては、していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○木原委員長 今の御指摘は、院全体に関わる問題ではありますが、内閣委員長としても重く受け止めたいというふうに思います。しっかり承ります。
○小宮山委員 議運のマターかもしれませんが、委員長会議等あるので、そのときにも是非取り上げていただければと思います。
改修内容 | 第16委員室 |
第17委員室 | 第18委員室 |