16日、障害者差別解消法審議が行われている衆議院内閣委員会の傍聴にいらしたDPI日本会議の佐藤さん、白井さん。
委員会開催の衆議院第17委員室の傍聴席は、床に固定されており、車椅子利用の方の場合、椅子の後方からの傍聴となります。
与野党各会派での賛否が分かれるなどして多くの注目を集める審美の場合にしばしば生じますが、傍聴希望の方が多数いらっしゃったり、報道関係者が詰めかけるなどすると、車椅子利用の方の前方の席も(後からの傍聴入室となった場合などにも)着席される事があり、せっかくの機会に他の方の背中越しとなり、またメモをとるテーブル使用も叶わなくなる、ということが起きてしまいます。
椅子が固定式でなければ、あるいは、一部の座席ででも簡単に取り外せる仕組みになっていれば、“合理的配慮の提供”が行いやすく成ります。合理的配慮の提供を行いやすくするための“環境整備”は、大掛かりな、相当額の費用が係るもの、と思ってしまう先入観に囚われがちですが、可動式の“普通の椅子”を用いるだけで叶うこともあるなど、中小の事業者の店舗などでも、わずかの工夫で対応できることも多いものです。