国会傍聴を行う場合のバリアフリー対応状況を見て回りました

2月1日、横沢高徳(よこざわたかのり)参議院議員とご一緒して、障害者関連NPO団体DPI日本会議の皆さんとともに、国会本会議ならびに各委員会などの傍聴を行う場合についてのバリアフリー対応状況を見て回りました。
DPI日本会議は、1981年の国際障害者年を契機に障害者運動のネットワークとして結成された団体、DPIの構成団体として1986年に発足し、国内における障害者関連法制や施策への提言など、様々な活動を重ねていらっしゃいます。
午前中、参議院内、午後、衆議院内へ。同日、第1委員室(衆議院では委員室と呼称)では内閣委員会および内閣・厚生労働連合審査会での新型インフルエンザ対策特別措置法並びに感染症法の一部改正案について質疑が行われており、同委員室以外からの視察となりました。
先ずは本館内の第3委員室。第1委員室と同じ通路に面している委員室のうちの1つで、最も小さな委員室となると目されます。元々、傍聴席スペースが限られているものの、机、椅子ともに可動可能で、車椅子での傍聴希望などの際には配置を変えるなど対応出来ます。
続いて、本会議場へ。車椅子スペースの確保されている参議員傍聴席の様子を確認の後、一般傍聴席の車椅子スペースへ。傍聴者の利用するエレベーターなどの導線確認や、トイレ施設の状況も見つつ、大小8つの委員室がある衆議院分館へ移動。小さな第14委員室と大きな第16委員室に入るなどしました。
小さい委員室、本館内の第2~5委員室と同様に、椅子の移動が出来ますが、大きい方の委員室の椅子は、床に固定されており、車椅子の場合、机、椅子の後ろの通路スペースからの傍聴などとなり、傍聴中、前方座席に着席する方がいらっしゃるなどした場合に、不便してしまうなどの実態があります。
椅子を移動できる独立したものに改めるか、車椅子利用者の傍聴希望のときだけ抜き取るなどの対応が可能なものにすることで、改善可能となります。今後、議院運営委員会庶務小委員会などで議論が行われるよう働きかけるなど取り組みたいと思います。
分館内のトイレについても車椅子利用者など障害者の視線から確認。バリアフリーな便器まわりの設備に見えても、手洗い場所の下方が物入れとして閉じているなどして、車椅子の前方が入ることが出来ず、結果手洗いが困難な場合もあります。
分館内トイレでは、使える所(各階に1つづつ)と難しい所(バリアフリーを目しているものの手洗いに難がある)など見受けられました。様々な制約ありますが、改善に向けた取組は今後も継続していくこととなります。最後に、父、小宮山重四郎の肖像画のある第11委員室にも立ち寄ることが出来ました。

本会議場参議員傍聴席にて
本会議場一般傍聴席にて
第14委員室にて
第16委員室にて
第11委員室にて
父小宮山重四郎肖像画
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