安倍総理の辞任会見をうけて

過日、在任期間が歴代最長になったばかりの安倍総理が体調不良で辞任を決意され、記者会見が行われました。
健康状態悪化での辞任について理解するとともに、治療にも注力されて、回復されることをお祈り申し上げます。
再登板後の安倍総理は、難病がありながらも第一線で働き、活躍できることを示され、この点には大きな意義があったと感じています。
これまで、スポーツクラブや別荘等で医師の指導(治療)を受けていたと噂もされてきましたが、更なる治療は、医療機関で受ける必要を隠せないほどの状況となり、「総理の職責継続不可」の判断にいたったのだと思います。
必要に応じて病院にかかりつつも、難病・病気を抱えながらも仕事を続けられる、そういった「働き方改革」を示して頂きたかったので、この点、残念な辞任となりました。
とはいえ、確立した治療方法のない新型コロナ感染症対策と昨年の消費税増税後に明らかに落ち込んだ日本の景気対策、安倍自民党総裁のもとで辞任した閣僚・議員の買収事件の裁判が本格化することなど、安倍総理には引き続き、決定権者・任命者として説明をしていただきたいと思います。
辞任会見で「政治においては最も重要なことは結果を出すことである」と仰っています。安倍政治の実態と政治成果の客観的検証を行う必要があります。
これから新たな体制に向け国が動き出します。私たち、現在の野党の立場にある者も、日本の課題解決に向け立ち止まらず結束して取り組み、国民生活を守るために、私自身も、新たな体制をつくり努力してまいります。
高度経済成長期に形つくられた「永田町の論理」のような、昭和な固定観念から、令和の時代に相応しいダイバーシティ・多様性を包括する新しい政治のスタートにするべき転換点であることを意識させられた辞任会見でした。

2014年2月
予算委員会にて
会見時の街の様子を撮影する報道陣
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