【泰子リポート 2019年10月16日】

こみやま泰子

 関東地方に上陸した台風19号により各地に甚大な被害が生じました。被害にあわれた皆さまにお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 10月1日消費税増税に伴い、軽減税率が導入され、同じ消費行動に対して、10%、8%、さらにまたキャッシュレス還元により事実上6%相当、5%相当、3%相当の負担の場合もあるなど、複雑な税率の仕組みが存在することになりました。
 多くの消費者生活者、さらには被災者の生活にとって、消費税増税による厳しい現実がボディブローのように響いていきます。政治が国民の生活を守れるよう、頑張ります。

◆災害に備えるための課題が浮き彫りに

 川越市(平塚新田)の福祉施設が堤防決壊による浸水で孤立している状況が大きく報道されました。施設職員の奮闘も有り、救助されたことに安堵しています。
 同施設の近くにある重度障がい者入居施設も被災しています。
 水没前に避難した障がい者も避難所に入りましたが、慣れない環境の中、精神的に負荷が大きいなどとお話しを伺いました。
 ネット上には、高齢者や病気、障がい者、ペットがいるため避難所に行くこと自体をあきらめたとの記述も散見されましたが、ペットの同行避難や避難所が定員オーバー状態で受け入れ可能かなど情報の共有も課題です。
 また台東区ではホームレスの方の避難所への受入れ拒否され、台東区長がその事実を認めて謝罪をしています。
 東日本大震災の際、障がい者の死亡率が健常者の2倍に達しました(ドキュメンタリー映像「逃げ遅れる人々」参照)。
 人命が最優先されるべき災害の現場で、実質行政管理下の避難所の対応が障壁となり、差別・偏見が表れたり、本来より丁寧に対応が求められる要支援者の方が逆に枠組みから外れてしまうなどの課題が浮き彫りになってきていると思います。

◆社会的弱者を救うのが政治の本旨

 その時々の政治の行われ方・あり方は社会情勢を映し出し、また政治のあり方が社会にも反映していくものと私は捉えています。
 郵政解散を断行した小泉首相は自分の意見に従わない者には刺客を立てて排除する、とう姿勢を示しました。小泉内閣当時、さらに現在の安倍内閣のもと、総理の意向優先で、社会的弱者には自己責任論で切り捨てる政治と、弱者を冷たく非難さえする「ネトウヨ」などとも呼ばれるネット上での風潮なども表面化する分断社会になってきていると思います。

◆国民民主党災害対策本部 各被災地をテレビ会議でつないで開催

 連休明け15日には、国民民主党本部ビルで、11県の県連とテレビ会議方式でつなぎ、各地からの報告と要請を共有しました。
 長期間避難所に入ることが推測される場所でスフィア基準を満たすこと、工業機械が水没などで操業困難な企業への支援策、農業被害や、住宅の半壊・全壊の判定基準も水害では柔軟に行うべきことなどはじめとして、対応すべきことは多岐にわたります。被災地における復旧と、国会において災害対策の現実に即して必要な法制度改正を行うための議論を進めます。

◆ラグビーW杯 決勝トーナメント進出!
希望と活力をありがとう!

 13日夜、ラグビー・ワールドカップ、日本対スコットランド戦はテレビでの高視聴率のとおり、多くの方が注目し盛り上がりました。
 私は、自宅待機し、被害状況など連絡や情報受けつつ、テレビで観戦となりました。
 不謹慎に聞こえるかもしれませんが、東日本大震災1ヶ月前に大地震があり復興庁を設置したニュージーランド視察をしていた際に、オールブラックスの勝利で、余震と被害のため暗澹としていた国民が団結と活力に沸いたのを思いだしました。
 前半の日本チームの快進撃、後半のスコットランドの熱い戦いに手に汗握りながら、結果28-21で日本チームの決勝リーグ初進出が決定しました。
 どちらのチームも素晴らしい試合と感動をありがとうございました。

 ONE TEAM! GO, Victory Road!

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