【泰子リポート 2018年2月24日】

こみやま泰子

 平昌オリンピック。羽生結弦さん 小平奈緒さん、カーリング、スノーボードなど、選手の活躍は映像を何度見ても飽きません。3月8日からは平昌パラリンピックも開催されます。両大会には私の選挙区内からも、渡邉敬太選手(ショートトラック)、児玉直選手(パラアイスホッケー)が代表に選出されています!
 開催直前から北朝鮮関連の話題が多く見られましたが、平和の祭典として、各国選手の活躍に改めて期待しています。私も、私の活動の舞台で、これまで成立させた無電柱化法、水循環基本法、建設職人基本法のフォローアップをしつつ、5年、10年と経た将来に小宮山の主張は正しかったと言って頂けるよう取り組んでまいります。

◆第196通常国会の課題

 今、国会では①安倍総理が答弁で使った裁量労働制に関するデータの問題、②森友学園問題に関連して虚偽答弁を行った佐川国税庁長官の証人喚問、という2つ点に議論の焦点が当っています。
 特に後者に関して、現在確定申告の最中であり、税務の現場が厳しい状況にもあると聞いています。税制は国の根幹でもあり、信頼を取り戻すことは政治課題です。

◆政治の失敗は、国民の命に関わる。真摯に国民の生活に向き合いたい。

 オリンピック競技に感動するのは、スポーツに真摯に向き合う雑念のない姿に接するからだと思います。一方、国会での総理はじめ閣僚等の答弁は、何かを隠蔽するかのように、はぐらかし答弁が目立ちます。誠意ない姿は、国民も見透かしているはずです。
 今国会を安倍政権は「働き方改革国会」と称しています。これは、裁量労働制を拡大しようとする経済界と安倍政権の目玉政策です。
 政策の根拠として、“裁量労働制は一般の労働者より労働時間が短いデータもがある”と示していましたが、異なる調査項目を対比させて都合の良いデータが作られていました。
 世代間での子どもの貧困問題、ブラック企業など、働き方について改革は必要ですが、裁量労働制拡大により無制限の過重労働が合法化されかねないような法改正は、行うべきではありません。
 与党からは、法案の施行日の延期だけ修正して強行採決する構えが見え隠れしますが、誤った前提データでつくられた法改正は、一旦取り下げるべきです。

◆荒川堤防整備と川越線高架架け替え。

 荒川の堤防整備が進んで行く中、JR川越線は堤防高さに比べて低く、記録的豪雨が生じた場合に対して被害が懸念されます。
 この点、継続的に確認してきましたが、昨年末に河川改修の方向性を定めた国土交通省水管理・国土保全局ならびに、鉄道局より、今月に入り説明をうけました。
 過去の説明では、川越線の通る部分には、豪雨のため荒川が増水した場合に、開閉式の門を設置し対応を行う等の検討をしていると聞いていました。
 すなわち、川越線橋梁の架け替えは行わない前提で、私からは、より高く架け替えるべきと主張を重ねていましたが、平行線でした。
 オリンピック、訪日観光客数、災害時の備えとしても、川越線は架け替えや複線化による、効果の期待できる路線であると、委員会質疑も含めて、言及を繰り返ししてまいりましたが、今回、“鉄路の架替が必要な箇所であるとして整理されるに至っている”との説明に変わり、下流域の改修など、先に行うべき点もあり、川越線架け替え実行までには程遠いところですが、以前に比べて位置づけにおいて前進しました。
 これからも川越線の複線化も視野に入れ、利便性向上を目指して、引き続きて頑張ります。

◆東武東上線川越駅にホームドア設置

 2月15日未明、東武東上線川越駅ホームに、転落事故を防ぐホームドアの設置工事が行われました。
 3月17日の始発から供用開始予定です。
 2012年、視覚障がい者のホーム転落事故があり、設置に関して国土交通省へ質問・要望してまいりました。これで事故の予防につながり嬉しく思います。
 東武東上線では、まだホームドア設置駅が少ないなか、降雪時などはじめホームが人で溢れることもあり利用者数のより少ない駅ホームにも設置促進が求められます。
 今年はバリアフリー法改正や議員立法でのユニバーサル社会推進法案なども検討されています。
 移動の権利と人に優しいまちづくりの実現に向けて、これからも頑張ります。

◆衆議院議員6期目、新たな挑戦!

 昨年は突然の、解散総選挙において厳しいなか、6期目の議席をいただきました。
 言葉では語り尽くせぬ感謝と責務の重さを感じています。
 阪神淡路大震災・地下鉄サリン事件の起こった年に埼玉県議会議員となり、当時から、渇水対策、災害対策、生活弱者の権利、さらにまちづくりの課題等、取り組んできました。
 経験を重ねつつ、所属政党の変化もありましたが、政治姿勢は変えていません。
 現在のような強者の論理、回顧主義的な政治では、世界に名誉ある地位を築く豊かな国づくりはできません。
 郷土を守り育むため、国政において、同じ思いをもつ仲間と共に新たな政治体制を目指していくことになるでしょう。
 2月23日には民進党・希望の党合同の災害対策本部で福井県豪雪被害視察を行いました。
 一歩いっぽ、進んでまいります。
 これからも、安心して暮らせる日本をつくるため、精一杯の努力を重ねて参ります。皆様のご意見、お寄せ下さい。お待ち申し上げます。

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