水制度改革推進議連での現地視察

こみやま泰子

 ゴールデンウィークを利用して、超党派の水制度改革推進議連による視察で福井県大野市の水関連施設へ行ってまいりました。
 水源豊かで、440年前から市街地には体系的な上水道と下水道(背割り下水)が整備された大野市では、昭和35年前後から井戸枯れ等の地下水環境の危機的状況が顕著になり、その解決に主婦たちが立ち上がったことにはじまる市民運動が半世紀にわたっています。
 第一声を上げた野田佳江さんから直接、当時の状況や、未だ戻らぬ水、修復された水路などお話しを伺えたのは貴重な経験となり、とりわけ88歳とは思えない野田さんのバイタリティーには感服致しました。
 高度成長期の日本が、全国画一的に融雪や土地改良や下水道普及などを推し進めた弊害が、井戸枯れに繋がった事を突き止め、市の政治から変える必要があるとして、市議会議員になり、運動に理解のある市長誕生に結びつくなど長年の活動について伺いました。
 現在は、「地下水は市民の共有財産」をキャッチフレーズに、地下水保全を続けています。
 大野市では地下水保全条例の制定はしましたが、現行法制下では禁止措置など実効性が伴わず、私達の議連が準備している「水循環基本法案」の実現に期待しているとお聞きし、とても心強く感じました。

「名水の百選」に選ばれた「御清水」は美味しかったです!
http://www.city.ono.fukui.jp/page/yuusui/hongansyouzu.html

地下水保全の貴重なお話を伺いました
名水「御清水」
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