住宅の省エネ化推進のためドイツでの実情を聞く勉強会

こみやま泰子

 今後益々重要になる、住宅の省エネ化の促進に向けて、ドイツの「見える化」政策を聞く勉強会に参加しました。
 このドイツ事情報告のキーワードは“エネルギーパス”住宅です。
 これは建築物のエネルギー性能を表示する証明書の事です。ドイツ国内では不動産の売買、賃貸時に消費者に建築物のエネルギー性能を透明化(自動車に例えば燃費に相当)する目的として、以前から提出が義務化され、一定の面積を超す公共施設では、エネルギーパスを入り口等の目立つ位置に掲示することも義務付けられているそうです。
 ドイツ政府は1)2050年までに一次エネルギー消費量を約80%削減、2)2020年までに熱消費量20%削減、3)省エネルギー関連の政令に2020年から「気候ニュートラルな建物」の導入を盛り込む、4)既存建築物の改修ロードマップをしめす、こことしており、住宅関連エネルギー政策のコンセプトとしています。
 今回の講演で特に興味深かったのは、既存建築物も対象となっていて、建物改修に関してのプログラムが示されている点でした。

ドイツの実情を説明頂きました
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