衆議院外務委員会視察

こみやま泰子

 現在、衆議院外務委員会理事のメンバーと鈴木宗男委員長を団長とした海外視察をしています。
 先月31日より今月6日までの日程で、ロシア→カザフスタン→タジキスタン→アフガニスタン→ドバイ(トランジットのみ)と移動。
 5日早朝タジキスタン・ドゥシャンベを出発して、アフガニスタン・カブールへ、7:35到着。空港には軍用機も見え、改めて平和維持活動実施中であることを思い知らされました。
 私たちも直ちに防弾チョッキを装着。防弾車に乗って空港を出発してからラスール外務大臣、ワルダック教育大臣、ラヒーミー農業灌漑牧畜大臣、カルザイ大統領、ザヒワール財務大臣と会談。アフガニスタンの現状を直接伺いました。
 交通渋滞のため会談時間に間に合わずサヤーフ下院外交委員長と委員との会談はキャンセルになりました。日本の警察官のように交通誘導が行われたなら、無秩序とさえ見える車線変更による混乱も激減して、渋滞緩和に繋がるのではないかなどと感じました。

<日本の支援は日本人が汗を流して納めたお金によるもの>

 つい先日、閣議決定したアフガニスタン平和・再統合プログラムに対して、また、32年間内戦が続いていたが、この9年間、日本の支援などで教育水準が上がっていることなどに感謝の意が表されたとともに、これからも変わらない支援の依頼がありました。
 カルザイ大統領はじめ閣僚から、日本人の善意と汗を流して納めたお金がもとに支援金となっていることに敬意が示され、アカウンタビリティが果たされるよう活かしていますと謝意が繰り返されました。
 これまで視察した国々でもアフガニスタンの安定が中央アジアの安定に繋がるので、根本原因である貧困対策や社会基盤を整備する支援を、との要望を聞いてきました。
 日本も麻薬やテロ発生をなくす為に、最善の協力を行い、平和構築に寄与する必要があります。
 また大使館でJICAの花里所長から日本の支援の現状を伺いましたが、テロの標的となる危険と隣り合わせで活動されている姿に敬意を表すところです。
 現在は、世界中が網の目のように繋がり、一国だけでは安全も経済発展もあり得ません。
 今回、初めてのアフガニスタン訪問は、下院議員選挙投票日を18日に控え、町中に候補者ポスターが貼られていました。果物が露店で売られ、大渋滞もあります。武器を携行した治安維持部隊がいなければ、人々の活気を感じる平和な街に見えるでしょう。
 現実には日本人ジャーナリストの誘拐など、危険な状況であり、まだまだ安定しているとは言えません。

<日本人ジャーナリスト解放される!>

 私たちが到着した前日の夜、常岡さんが解放され、保護された事が伝えられました。カルザイ大統領からも、常岡さんの安全確保のためアフガニスタンを出国するまで、報道しないとした報告を伺いました。
 4月から長期に渡って拘束されたにも関わらず、元気そうな常岡さんにお会いできたのはメンバー一同、大変嬉しく明るいニュースでした。
 これから午前3時(現地時間)ドバイ発で、代表選挙真っ只中の日本に帰ります。日本一新目指して、頑張ります!

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