【プレス民主 号外 2009年11月29日版】

こみやま泰子

 政権交代から2ヶ月半、様々な行政改革が進んでいます。事業仕分けでは、議論の一部が報道され、賛否を呼び起こしています。この仕分け作業により一番得たかった「国民・行政の意識を変える」効果を引き出していると思います。
 今回は財務省が強く関わった事業仕訳対象選定でしたが、これからは全省庁横断的な見直しを深めて行くことになります!

◆インフルエンザへの対応からみえるもの

 23日、第24回小江戸川越菊まつりの表彰式がありました。当日、出品している中学校の内、一校の先生が生徒の代わりで賞状を受け取られました。インフルエンザが発生し、三連休は外出を控えるように指導した為に生徒が来られず残念がられ、連休明けも授業再会ができるかどうか心配されていました。
 現在、世界中でインフルエンザ感染者増加が起こっています。国会としても早急に対応する必要があり、マスコミ等からは自民党政権と変わらないといった批判もありますが、野党の都合より国民の命を優先させる決断を選びました。

◆初めての筆頭理事、初めての野党自民党の審議拒否…

 先週、衆議院厚労委員会ではこれ以上、自民党の採決引き延ばしには付き合えないとインフルエンザ予防接種の法律を基本的に与党のみで採決しました。
 もともと先週の国会の混乱は財務金融委員会の審議日程が少ないとの野党自民党の審議拒否から始まりました。そして財金とは関係ない子供の命に関わるインフルエンザ対策や国際条約など唐突に全ての委員会審議拒否をしてきました。

◆国会で外務委員会の運営をしています。

 私も外務委員会筆頭理事として野党の方々には審議しましょう、委員会開催し全会派出席の下で審議をと再三お願いしました。が、条約には賛成だが自民党の党内手続きがまだとか、国会が混乱してるからこの様な状況で審議できないとされ話し合いは平行線が続きました。
 期限のある条約審議だったので、結局は鈴木宗男委員長の職権で、外務委員会を開催、出席会派で審議採決を行いました。

◆自民党の審議拒否の裏側…

 自民党は何故、いきなり審議拒否を断行したり、審議に戻った次の日に、「自民党国対の指示で全ての協議に欠席する」と伝えてきたのでしょうか。
 この背景には、郵政関係の法律の主旨説明や採決で、自民党から造反議員が予想され、自民党がバラバラに行動する姿がテレビ等に映ることを隠したい自民党幹部の意向が強い、との憶測が指摘されています。

◆自己チュー野党自民党になっています…

 野党自民党は今国会に提出されている法案に殆ど反対せず、賛成しています。法案や条約に反対ならば、議論になります。これは私たちの目指す国会改革に繋がるチャンスです。
 私たちも野党時代には、年金法案など問題ある法案には随分と抵抗しました。審議拒否にもキチンと原因と順序がありました。残念ながら現在の自民党は「だだをこねて与党を困らせるのが野党」といったような野党になっています。

◆国会の運営を変える!

 民主党では、各自治体や団体の要望を各省庁に伝える「陳情」の仕組みを変える改革に着手しています。
 中央集権の象徴でもあり「陳情政治」の中核の在り方を、ごくシンプルにして、地域主権へ変える第一歩がスタートします。
 慣れた陳情政治から脱却するまでに多少の混乱はありますが、様々な改革を今後とも進めてまいります!

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