予算委員会で質問

こみやま泰子

地上民間駐車場だと3億円、道路特定財源だと300億円の地下駐車場

 道路特定財源が適切に使われているか、ムダ使いされていないか、そして費用対効果という視点に立って、数年前から地下駐車場の問題を国会で追及してきました。2月25日の予算委員会で質問の機会を与えられましたので、今回は、道路特定財源を使った補助事業の上野広小路地下駐車場について質問しました。
 上野広小路地下駐車場は東京メトロ銀座線の直下に歩行者用専用道路、その下に300台収容の地下駐車場という三層の巨大な建造物です。歩行者用専用道路を含めると総工費300億円にのぼり、一台あたり1億円もかかります。工事は東京都と台東区が平成14年に着工、17年になって地下水が上がり工事が遅れたなどの理由で工期を2年延期、台東区は出入り口、出口スロープ工事費用などとして35億円の予算を追加しました。
 これに対し、台東区民は「公共工事による税金の垂れ流しではないか」として8,000名以上の外部監査請求の署名を集め、昨年8月に上野広小路駐車場建設事業について外部監査報告書が公表されました。
 追加予算で出口をつくるということは、それまで出口のない駐車場工事を進めてきたということです。出口のない駐車場工事のため、道路特定財源が投入されてきたのではないか、補助金の適正な執行を定めた法律に照らし適正な対応だったかと質問しました。
 冬柴国土交通大臣は「平成17年度に出口部分の内容が確定したため、施行協定を変更し出口を追加した」と答え、初めから駐車場の出口についても積算は可能であり、当初の施行協定において出口を含めて施行協定を締結すべきだったと認めました。しかし当初、駐車場の出口が施行協定に明記されなかった理由について、出口周辺の住民ともめていて、協定に明記すれば刺激するのでそのようになったのだろうと述べ、責任は東京都と台東区にあるという答弁で、外部監査請求を受けるような補助事業でも政府は黙認という姿勢を示しました。
 外部監査報告書は、「計画されている御徒町駅周辺地区計画における330台収容の立体駐車場は建設費が5億円程度とされていることと比較しても、あまりにも費用対効果を無視した税金のムダ使いとの謗り(そしり)は免れない」と指摘しています。地上につくれば5億円、道路特定財源を使えば300億円。再度質問しましたが、国交大臣は台東区の費用便益分析を紹介し、何ら問題はないという答弁に終わりました。

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