【プレス民主 号外 2008年2月2日版】

こみやま泰子

◆窓からも逃げ出した!
なりふり構わない自民党

 3月末で期限切れとなるガソリンの上乗せ暫定税率を、2ヶ月延長するというつなぎ法案が、与党自民党所属議員による議員立法として衆議院に提出され、たいした議論もないまま委員会で強行採決。結果として自民党は、両院議長によるあっせんを受けてつなぎ法案を取り下げることになりました。
 この間、自民党議員の中には窓から外へ出て、国会の屋根の上を理事会室から逃げるといった行動までもとっていました。

◆議会制民主主義の危機

 つなぎ法案を通したいがために「定例日」ではない水曜日に衆議院本会議の開催を数の暴挙で決定し、また財務金融委員長は「委員長解任の動議」を民主党が発議したのにもかかわらず、これを無視し委員会を続行しました。衆議院先例91「動議:先決問題」を無視した強行採決を行ったことは、国会(議会)でのルール無視で、議論を否定したにも等しく、私は今のままの政権が続くのは国民生活を圧迫するだけでなく、議会制民主主義を崩壊させる危険を感じます。
 まったく道路利権を維持するためには、なりふり構わないということなのでしょうか。

◆それにしても何だったのだろうか?

 与党からの要請もあり、30日、集められた衛視は議長室前だけで報道によると80人と聞きます。一体、どれだけの経費が無駄に掛かったことでしょう。
 結局、五年前から期限切れがわかっていた暫定税率を直前で議論も精査もしないで続けていた「ツケ 」が国民に回わり、政府与党の「無計画性」がハッキリしたのだけは確かだと思います。

◆ガソリン値下げ隊の活動実態

 報道では民主党「ガソリン値下げ隊」(隊長は川内代議士)が取り上げられます。
 値下げ隊には民主党1・2期生が国対委員の一員として属していて、実は全員「隊員」です。
 値下げ隊については、街頭活動や国会内で気勢を挙げている姿ばかりが目立っているかもしれませんが、全国でのアンケートや意見交換会の実施など暫定税率終了に対しての理解を深めていただく活動も行っています。

◆「埋蔵金発掘隊」になりたい

 永田町では「埋蔵金」がなにかと話題です。
 税金が必要なところに配分出来なくなっているのは、道路だけでなく天下りなどによる無駄遣いがその要因になっていると多くの皆様が気づいています。
 長年にわたり特殊法人や独立行政法人などを通じて複雑に資金をとばし、全容がわかりにくくなっているものを、根気よく解明して行かなくてはなりません。
 もちろん道路整備も重要であることは言うまでもありませんが、安心した暮らしのための、生活が第一の政治を行うには格差問題や医療・障害者政策をはじめとする社会保障制度の拡充にしっかりと財源を充てなければなりません。
 私は値下げ隊での活動と共に「埋蔵金発掘隊」として、財源をさがしたいと思います!

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