【プレス民主 号外 2007年2月版-1】

こみやま泰子

◆第166回通常国会、波乱の論戦始まる!
 1月29日、小沢一郎民主党代表の代表質問から、国会論戦の火蓋が切られました。
 もっぱら政治資金問題や厚労大臣発言の問題が多くマスコミで取り上げられていますが、今国会では格差の拡大とその固定化が進む中で、政治は生活を守ることを優先するべく「生活維新」の実現を目指さなければなりません。
◆「日本の常識、世界の非常識」
論功行賞のツケは重い

 柳澤厚労大臣の「女性は子を産む機械」発言には呆れました。
 これは女性だけの問題ではありません。人を「統計数値」でしか見ていない。サラリーマンに置き換えれば、人を「経営上用いる設備機械」と同じく捉えたと考えられます。
 だからこそワーキングプアの問題は是正されず、ホワイトカラーイグザンプション(残業代カット法)の導入を求めようとするなど、真に労働実態を正そうとする発想も姿勢も見られないのです。
 厚労大臣の発言は、海外でも広く報道されたと聞くと、国民の一人として恥ずかしいし、日本人全体が同じような感覚を持っていると諸外国からも非難の対象とさえなりかねません。
 本来なら大臣どころか、即刻、自ら議員辞職する失言と、自民党議員も海外特派員もインタビューで語ったのが常識でしょう。
 やはり安倍総理は総裁選の選対本部長を守っているのか、それとも自分のメンツを守っているつもりなのでしょうか。
 総理大臣の守るべきは国際的な視点に立った「良識ある日本人」の面子だと思います。 
 いずれにせよ、安易な論功行賞のツケ、その代償は大きい。
◆繰り返す『責任をかぶりたくない』安倍総理の迷走
 前政府税調会長の公務員住宅問題や自身の官房長官時に行われたタウンミーティングでの無駄使い発覚の際、安倍総理は当初、自分には責任がないという態度を取り、世論が騒ぎ出して、慌てて対処する事を繰り返しています。
 ここから判るのは、安倍総理は問題の本質を自分で推察・理解できていないのではないかということです。
◆巨大与党の奢り
日本人の誇りを取り戻そう!

 権力を長く持ち続ければ、よどみ、緩みといった弊害の発生する事は、誰しも想像に難くなく、だからこそ、利権や予算配分を欲しいというだけの考えに捉われる者は、権力の維持、政権与党であり続けることへの執着ばかりとなって、問題の「本質」を見失うのでしょう。
 巨大与党の奢りか、議場でのヤジには品性を疑うものが増えました。特に某チルドレン議員の座席一帯からは勝ったものは、何を言っても正しいとばかりに、ここに記すをためらわれるヒドイものもあります。
 相継ぐ閣僚の暴言失言は、個人的資質の問題だけでなく、暴言を許し常態化している与党自民党の現在の姿が表面化しているに過ぎないのかもしれません。
 品格ある国家、子どもたちに胸を張ってお手本となる姿を伴う国会実現の為にも、政権交代を実現させなければなりません。
◆議会の役割を再確認する年
 日本の借金が国地方合わせて1,000兆円に達している現状への政権与党の責任は極めて重い。また地方議会も同様に、市財政破綻を招いた夕張市の例を見るまでも無く、もっとも身近な行政運営において、重い役割・責任があります。
 今年は統一地方議員選挙や参議院議員選挙等があります。国においては、天下りや税金の無駄遣いなどの課題が山積しています。
 議会の果たすべき役割を考えて、皆様の貴重な一票を投じて頂きたいと思います。
 「政治とは生活である」。つまり、政治は現実社会に直結しています。私は政治家として「夢」を見るのではなく、全てが未来図としての「目標」として捉えていきたいと思います。そうした目標に向かい、常に行動する議員であり続け、小宮山泰子へ投じた一票は正しかったと多くの皆様に感じていただけるように努めてまいります。皆様のご意見をお聞かせ下さい。

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