【プレス民主 号外 2006年6月版−3】

こみやま泰子

◆第164回通常国会が閉会
 正式には150日間の国会会期末は日曜日の18日でした。しかし実質の会期中最後の衆議院本会議が16日開催されました。
 会期が残り2日ある事と厚労・法務の2委員会が本会議散会後に委員会再開するべく休憩中のため、閉会に際し恒例となっている議長から議員に「諸君」と呼びかける挨拶も無く、なんとも締まりのない国会となりました。
 まるで国会軽視の小泉政権を象徴しているな、と感じました。
◆183兆円の借金と格差社会
 小泉政権最後の通常国会が終わりました。衆議院の3分の2を占める巨大与党の奢りが、表面化した国会だったのではないでしょうか。
 教育基本法案・防衛庁の省昇格・共謀罪(組織犯罪処罰法)また、収納率の偽装をした社会保険庁の看板つけかえ「ねんきん事業機構」、どれも国民生活に関係する重要な法案であるにも関わらず、審議時間を十分に取らずに国会へ提出した事に政権末期症状の一面が見て取れます。
 日本の借金や年間3万人もの自殺者、地域間・教育など様々な努力では埋めきれない格差を産みだした小泉政治。これらを引き継ぐのが誰であろうと、財源が足りなければ国民にツケをまわす政治は変わりません。政権交代でしか、現状を改められないと確信します。
◆ポスト小泉レースよりも「国民のための政治を」
 間もなく小泉総理は仲良しのブッシュ大統領に会いに訪米します。その際には、これまた大好きなエルビス・プレスリーの生家に行く事も楽しみにしていると聞きます。
 さらに、総理の外遊は7月も続きます。
 BSE米国産牛肉の輸入再開問題、イラクからの撤退と自衛隊の活動範囲の拡大、国会が閉会しても問題は山積しています。
 自分の趣味や人気取りよりも、日本の総理ならば、国家・国民の安全安心を第一に考えて、発言・行動をしてもらいたいものです。
◆「光と影」影に光をあてる人に優しい政治を目指す
 衆議院で強行採決された医療制度法で、10月には高齢者医療費の自己負担が増えます。また昨年の自民・与党の強行採決で施行された障害者自立支援法等により全国から無理心中や厳しい生活を余儀なくされ、不安のなか暮らしているといった悲痛な叫びを聞きます。
 政治が何のために誰のためにあるのか。ポスト小泉レースは閉会前から始まっていますが、そんな事に構う時間があったら、国民の現場を見て回れと叫びたい現状です。
◆頑張れ!サムライ日本
 ワールドカップで日本の試合を見て一喜一憂しています。川口選手の活躍には、思わずテレビのまえでガッツポーズを取りました!
 最後まで諦めず、日本を信じて応援します。
 閉会中、民主党では政策を煮詰めていき、また、来年の統一地方選挙や参議院選挙等に向けて準備する大切な時期となります。
 私も、地元活動と共に民主党の中小企業局長や観光政策推進調査会のメンバーとして、近々報告をまとめます。また所属している衆議院国土交通委員会でも耐震偽装やエレベーター事故の問題など閉会中も対応すべき課題が多くあります。
 権力闘争よりも大切な国民生活を守るために、これからも頑張ってまいります!

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