【プレス民主 号外 2006年5月版−4】

こみやま泰子

◆単なる看板付け替えは許せない!
 また社会保険庁の不正が発覚した。支払えないのを無断とは言え手続きしたから良いじゃないと考えられるかも知れませんが、勝手に署名捺印して書類を作成し手続きするということは、違法な事で大問題です!手続きにより将来の給付額が減額となることも見過ごせません。
◆「社保庁」を「ねんきん事業機構」に変える前に…
 さらに問題なのは、不正続きの社会保険庁は「ねんきん事業機構」に看板をつけ替え、イメージチェンジを狙う法律(責任の所在をウヤムヤにする官僚の常套手段?)が政府与党により国会に提出され、衆議院で強引に審議が始まっています。さらに、自民党側からは不正発覚直後に、今週半ばには審議終了・採決したいと求めてきたと聞き怒りを感じます。ちなみに村瀬社保庁長官は先週、業務停止命令を受けた「損保ジャパン」の副社長を務めていた方です。天下り先の無駄づかいも改められないし、社会保険庁長官とともに厚生労働大臣も併せて責任を取るべきでしょう!
◆教育基本法の審議入り
 「愛国心」の取扱いで話題の教育基本法案が衆議院特別委員会で審議入りしました。もちろん法案の目的は、これだけではありません。
 「国づくりは人づくり」とは教育の重要性を説くのに良く使われる言葉ですが、その教育を司る政治は、国・国民を育み・まもる役目があります。
 60年間変えなかった現在の教育基本法は、思った以上に教育現場等に浸透しています。しかし、この運用等の欠陥が世界における日本の急速な学力低下やモラルの低下、これに伴う経済競争力の劣化につながっていると思います。
 しっかりと時間を掛けて充分な審議を行う事で、「教育に対する意識改革」を「教育行政・現場・家庭など多くの国民に浸透する事」へ繋げる必要があります。『ローマは一日にして成らず』です。
◆永田町の話題「今の国会はいつまでか」
 開会中の第164回通常国会の会期は6月18日までとなっています。ところが、この会期末になって与党・小泉内閣は、教育基本法や国民投票法という重要な法案を提出してきました。
 会期末まで限りある審議時間では、医療制度改正の様に審議打ち切り強行採決の暴挙を繰り返す気なのかと疑いたくなります。
 最近の永田町での話題は、様々な法案審議に影響する「会期延長の有無」です。
 6月末、小泉首相は総理大臣として最後のアメリカ訪問を予定しています。国会開会中だと、楽しみにしている娯楽要素を入れづらくなるから、訪米前には国会を閉会させたいとか、逆に最後の花道として、重要法案を通し実績を残す為に大幅な延長をするべきだとか、あちこちから聞こえてきます。
 いずれにせよ、国民不在の小泉首相の都合に合わせた話しのようです。
◆ワールドカップ始まる
誇れる日本を創りましょう

 日本選手団には、ドイツでのサムライブルーのユニフォームで活躍してもらいたいです!
 しかし華やかな話題と裏腹に、日本の借金は800兆円を越しました。また、子供が被害者となる事件が連日報じられています。
 本当の改革を行い、将来に不安の無い住みやすい日本を創り上げるためには、やはり政権交代が必要です。一緒に、日本を一新しましょう!

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