【プレス民主 号外 2005年12月版】

こみやま泰子

◆構造計算偽造問題、まずは住民の安全確保
 
 衆議院国土交通委員会の閉会中審査として、先月末から、構造計算偽造問題について視察・参考人質疑等が行われています。私も質問にたちました。
 今は推測ではありますが、この事件は起るべきにして起った事件です。コスト・収益重視のコンサルと建築会社・売り主、抜け道だらけの検査、下請と化した建築士の無責任さが、この事件に集約しています。そして加害者と被害者が、経済的に繋がっている事が解決は難しくしています。阪神淡路大震災や去年の新潟大地震では、国が個人債務に対しあれだけ、慎重に支出出来ないとしていたのに、今回は何故か積極的に見え、そこに何か裏のではと感じます。木村建設の倒産も手際が良すぎるのではないでしょうか。
 いずれにせよ、まずは住民の安全確保を早急にした上で、自然災害の教訓から二重ローンを抱えこまなくてはならない被害者に対し、早急に対策を打つ必要があります。
 
◆安易な増税・無駄遣いは許せない!
 
臨時国会を要求します!
 
 イラクの自衛隊派遣延長、牛肉の輸入再開問題、またガソリン価格の暴騰、頻繁に起こる子供が犯罪に巻き込まれる事からの安全確保、道路公団の談合問題も解決せず、もちろん構造計算書の偽造問題も含め、国会は今、閉会中でいいのでしょうか。
 定率減税廃止による負担増等が報道されていますが、特別国会の最後に決まった新しい大臣たちは、所信表明もしないまま来年度予算編成を組んでいきます。小泉首相の権限が強くなり、閣議決定という一種「密室」で、事が決まっていく現状が、安心して働き続け暮らせる日本をつくっていくのか疑問です
 民主党も予算編成の時期だからこそ、国民に対しオープンに且つ発言が検証できる議事録が残る、国会の早期開会を要求しています。
 

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