【泰子リポート 2020年2月3日】

こみやま泰子

令和に入り初めての第201回通常国会が、1月20日から開かれています。
昨年、私は、昨年は動物愛護管理法改正、浄化槽法改正、ペット看護師の国家資格化の新しい法律をつくり、子供の貧困対策法改正などにより充実した議員活動の一年でもありました。
また、即位の礼大殿の儀に参列させていただくなどの貴重な経験も、国会議員として送り出していただいているからこそと改めて感謝申し上げます。

◆第201通常国会、閣法法案52本、議員立法多数

政府原案では、令和元年補正予算4兆3030億円、令和2年予算案は102兆6580億円。
予算案の規模は8年連続で過去最高となります。
夏にはオリ・パラ開催もあり、延長が難しいとして、内閣から提出される見込みの法律案は、52本と過去最少規模の本数に限られる見込みです。
私の所属する国土交通委員会では、バリアフリー法改正や自動運転に関する道交法改正などが予定されています。
昨年の台風被害への対応や、昨年老後2000万円必要などとレポートされた年金問題、高齢化社会での社会保障の在り方などとともに、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業に絡む汚職事件、首相主催「桜を見る会」問題についても年明け以降も新事実が明らかになってきています。
加えて、自民党議員の公選法違反疑惑や年末に閣議決定された自衛隊の中東派遣問題についても、会期末6月17日まで、税金の使いみち、法律の新設と改正についての議論とともに、しっかりと対応し疑問点を明確にしてまいります。
カジノがギャンブル依存症や貸金の問題など、粗雑な法制と検討のもと進められようとしています。
野党各党は協力して国会開会日にカジノ法廃止法案を国会に提出いたしました。

◆うがい・手洗いを小まめに、健康第一

中国の武漢市周辺から発したとされる新型コロナ・ウィルスの拡大が、経済活動や日常生活にも、様々な影響を表しはじめています。
各地のドラッグストア等では、使い捨てマスクが完売となるなどしています。
1月末、野党側からの要請で開催した国土交通委員会理事懇親会で、新型コロナ・ウィルスへの国交省の対応についてヒアリングと意見交換を行いました。
同様に外務・厚労委員会理事懇も開催。
テレビ放映はありませんが、国会も対策に動きだしています。国民民主党では官房長官への申し入れも行っています。
過去のSARSなどでも、ワクチンが開発され安定供給されるまで、少なくとも数ヶ月の期間は必要となります。
まずは、うがい・手洗いを徹底するなどの自衛策が肝要と考えます。
新型疾患、自然災害など、様々な懸念事項もありますが、本年、平和の祭典・東京オリンピック・パラリンピック開催にあたり、穏やかな天候に恵まれることを願い、ダイバーシティの発想が日本に根付く年になること期待しています。

◆「参加者は募ったが、募集していない」政治の劣化が止まらない

安倍総理の桜を見る会で、自身の後援会が参加者募集していた件について問われた際、真実は答えられないらしく、「参加者は募ったが、募集していない」と支離滅裂な答弁。
年明け、米軍無人機によるイラン革命防衛隊司令官殺害が報じられ、また、新型コロナウイルスでは、中国国内において、すでに感染者数1万人以上に上り、日本でも感染者が報告されるなどの感染が拡大しています。
国内では、暖冬によって降雪量が少なく状況となっており、農業や夏季の渇水の懸念が専門家から指摘されはじめています。
「憲法改正」は、安倍総理がおじい様の頃からの悲願とされますが、個人的願望のための改正など俎上にあげられるものではありません。
現行憲法に則り、行動するのが国会議員としての責務であり、改正は主権者たる多くの国民から求められ、了承があってこそなされるものです。
内外に問題が山積しているなかで、しっかりと「国民の生活を守る」議論を行っていく必要があります。

◆子年は政変の年。

干支の子年に生まれた国会議員は68人。戦後6度のねずみ年のうち、5度政権交代など大きな政治的変化が起きています。
日本での豪雨被害は激甚化しています。オーストラリア東部の大規模森林火災で、延焼面積1120万ヘクタール以上となりなおも広がっています。
環境・社会・企業統治を重視するESG投資は世界で2500兆円へと拡大すると目されます。自然環境に優しい投資の時代にあわせて、国土形成・経済政策等も変えていかなくてはなりません。
現在の日本政治の根本は、大量生産・大量消費の昭和の政治が続いていて、様々な場面で後手に回ってきました。
今年は政変の年。令和の時代に必要な「自然と共生する生活」「多様性・ダイバーシティを認める豊かさある社会」に変えていきたいと思います。
本年も、安心して暮らせる日本をつくるため、頑張ります。

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