電動車椅子でのUDタクシー利用

こみやま泰子

7月に下駄履き骨折して以来、電動車椅子を利用して移動する場面が多くあります。都内でUDタクシーを予約し配車。到着した運転手、開口一番、準備に30分程掛かる、と。利用を取りやめたり、以後諦めてしまう動機づけにもなりそうなところ。
今回は、時間余裕あり準備の様子を待つ判断に。運転手さん、講習受講済も、車椅子対応の手順に、四苦八苦。約20分経過したところで、他のUDタクシーを呼ぶことを提案し、配車し直しに。次に来たUDタクシーでは、対応もスムーズに後部座席をたたみ、乗車準備を進みました。
しかし、タクシー車体の中で電動車椅子の向きを正面に変えることが難しく、私は、タクシー助手席に着座し、電動車椅子は後部に固定ベルトで進行方向に対して横向きにしたまま載せることで対応することに。結果、最初のタクシーが来てから、出発まで約40分かかりました。
車椅子を車体の横から乗せる形式の場合、乗せてから正面に車椅子の向きを変え、また降車時にも向きを変える必要があるなど、手間が掛かってしまいます。UDタクシーの運転手さん方々は一様に、車椅子利用者のためのUDタクシーになっておらず、使いづらいと指摘されました。
横から乗車の場合、乗降場所の高さによって、スロープ角度が変わってしまうことや、降車場所に充分なスペースが確保出来にくい事もあります。追突事故の懸念も理解しますが、車椅子を自動車後方から乗せる仕様のほうが、利用者、運転手双方にとって使い易くなると思います。
健常者が考えたバリアフリー、ユニバーサルデザインは使いやすいものとなっていない場合があり、様々な視点からの課題指摘や問題点の共有が、より使いやすい機器や制度、より理解が深まり互いに尊重し会える社会に繋がると考え、これからも努めていきたいと思います。

UDタクシー1
UDタクシー2
UDタクシー3
UDタクシー4
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