新しい年が始まりました。平素からの私の活動へのご理解、ご協力に感謝申し上げます。
昨年の国会では、現内閣から入管法改正等筋の悪い粗雑な法案提出が目立ち、また情報隠蔽が横行しました。自民党議員の発言に「与党の法案事前審査で入管法改正を3年間熱心に行った」と聞き、粗雑な事前審査・議論で国会提出を了解して、内閣の単なる下請けとなり、国会議員としての矜持・誇りをなくした議員もどきが多数いるのだと暗澹たる気持ちになりました。
5月、国民民主党を立ち上げ、国会議員の本来の役割である、生活者・働くものの立場にたった議論をして、政府の法律案・制度を検証し、修正や付帯決議等を求めるなど、“新しい答え”を提示するべく努めてまいりました。
本年、新天皇陛下が即位され、日本の新しい時代が始まります。新時代に合った政治へと転換しつつ、戦火にまみえなかった平成の平和、災害時の共助の暖かさを大切にする日本を守りたいと思います。
世論調査での支持率は低く、不安もありますが、現在の日本において、政治的に偏ること無い中道を歩む政党と同志とともに、今年も新しい答えを模索し、愚直に行動してまいります。
◆年末「みのもんたのよるバズ!」に出演
2018年年末に、AbemaTV、みのもんたさんの2時間生番組「与野党女性議員が生バトル!」に出演しました。
初めて会ったみのさんは優しく、放送中何度も「女性議員が増えた方がいいよね」と発言されていました。
この事に勇気付けられたと収録後に感謝を伝えましたら、下平さやかアナウンサーから「みのさん、今日だけでなく、以前からおっしゃってますよ」と。ご見識に敬服しました。
◆議員立法や法案付帯決議などの充実に
昨年、衆議院国土交通委員会理事・委員として、13法案(閣法9・議員立法4)の審議・成立に携わりました。
所有者不明土地、バリアフリー法などの付帯決議、議員立法においても鉄道軌道法改正、貨物運送事業法改正やユニバーサル社会推進法などの成立に奔走し、自民党から共産党まで全会派賛成を実現致しました。
これまで成立させた水循環基本法、建設職人基本法、無電柱化推進法、子供の貧困対法等とともに、現実社会で有効に活用され成果がみられるようフォローアップして参ります。
バリアフリー法では障害者団体より頂いたご意見を参考に付帯決議14項目をつくりました。
災害時避難所となる学校のバリアフリー整備促進や2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技場でのサイトライン確保など、今後の施設整備に配慮されることが期待される内容を盛り込んでいます。
◆ユニバーサル社会の実現
短い会期となった臨時国会では議員立法で、建築士法改正、貨物運送事業法改正、新法となるユニバーサル社会推進法の3本を成立させることができました。
ユニバーサル社会推進法は「ユニバーサル社会:障害の有無、年齢等に関わらず、国民一人一人が、社会の対等な構成員として、その尊厳が重んぜられるとともに、社会のあらゆる分野における活動に参画する機会の確保を通じてその能力を十分に発揮し、もって国民一人一人が相互に人格と個性を尊重しつつ支え合いながら共生する社会」の実現にむけ諸施策を総合的かつ一体的に推進するための法律です。
障害の有無、LGBTQ、手話言語コミュニケーション方法など新たな概念を包括する法案で、共生社会創造へつながる法律を作れたことは、取り組んできた議員として、本当に良かったと思います。
◆真に女性の活躍できる社会を目指して
昨年4月現在の日本の国会における女性議員の割合は衆議院で10.1%、参議院で20.7%。列国議会同盟の各国下院の調査では世界193カ国中158位となり、安倍政権が掲げる「女性活躍社会」とは程遠い印象です。
地方自治の現場における女性議員の割合(2016年)は、都道府県議で9.9%、市区町村議で12.9%であり、女性議員不在選挙区もまだ存在します。
埼玉県内は、女性議員が国内では比較的多い方ですが、私自身の経験からも辛いこと、嫌な思いも経験してきましたが、辞めることなく続けられているのは、国民・県民市民の代弁者として次の時代に「イジメれば逃げ出す、決定権者に従順で使いやすい」女性像ではなく、自らの言葉で発言する者がいることを示したかったからです。
多様性を認め会う社会の実現には、まだまだ理解促進のための努力と行動の勇気が必要です。
国民民主党は「女性議員を増やそう!」といった掛け声やスローガンだけに留まること無く、女性議員候補への支援制度をつくりました。
本年7月の参議院議員選挙埼玉県選挙区においても、新人の「ししど ちえ(宍戸千絵)」さんを国民民主党公認予定候補に決定しています。
女性のエンパワーメントが、日本を更に元気にすると確信しています。是非、応援おねがいいたします。
《 ししどちえさんのプロフィール 》
1977年生れ。早稲田大学卒業。国家公務員として13年勤務。主に環境安全、国際標準化非関税障壁の削減交渉に従事。
米国環境保護庁出向中、フルタイムで仕事をしながら、米国ジョージワシントン大学経営学部修士号取得。
◆昨年の漢字「災」から転じて「福」にしたい
昨年5月、中道政党“国民民主党”の結成に参加いたしました。 国民民主党は、現在の安倍自民党の強引な政治体質や、反対姿勢に陥りがちな野党の政治手法に留まらず、「唯一の立法府」である国会の議員本来の責務に重点を置いています。
永田町の現状を見るとともに、海外視察なども通じて、日本政治の時代遅れを痛感しています。
昨年末には、国会政治改革案(中間報告)、日米地位協定改訂など、国民民主党では現実的な提案発表も行っています。
これからもタグ・ライン「つくろう、新しい答え。」の言葉のもと、様々な政策課題への提言をしてまいります。
私も、尚一層努力を重ね、建築基本法案などの議員立法や、災害対策・日本伝統文化関係への取組みを行い、国民の生活を第一に政策策定に携わってまいります。