11日、日華議員懇談会役員での国慶双十節台湾訪問からの帰国前に、少し時間が出来たので私は“台北市での無電柱化現場視察”をさせていただきました。日本で無電柱化の最も進んでいる東京都23区でも無電柱化率は約7%。これに対して、台北市内は85%に達しています。
台北市では、1960年代より地中化が始まり、1981年以降は道路拡幅事業に併せて地中化が行われ、更に、 1992年に地中化に関する基準が制定されたことにより、電力会社・通信会社が、電線の地中化や直埋設、軒下配線など低コストな無電柱化の工夫を行っています。
台北市では共同構の敷設で、電気だけでなく、ガスなども含めて、工事計画から民間企業も加わり一元管理を行っています。地中埋設物情報の一括管理や工事情報を統合して効率的に管理をしている台北市道路管線情報センターを訪問しました。
工事が重なりおこる交通渋滞の緩和や市民への情報開示など、センターのシステムは興味深い事例です。工事効率化とともに、普段は工事計画・実施を管理している、道路管線情報センターが、災害時はインフラ対応の中心となるそうです。写真は、工事現場とセンターをつなぐ装置。
無電柱化推進には技術と市民の理解協力が重要、また、変圧器は道路、公園等の公共施設に設置するとともに、新規のビル、集合住宅等へ設置義務があるそうです。一昨年、議員立法で無電柱化推進法が成立しましたが、各地で青い空を取り戻せるように、私も頑張りたいと思います。
林副所長はじめ、台北市道路管線情報センターの皆さまと | 工事現場に置くカメラ(写真左下の機械) |
センターで工事現場状況をリアルタイムチェック | 説明資料 |
モニターでチェック | 説明を受けました |
設置されているトランス | 電線のない街並み |
工事現場とセンターをつなぐカメラ装置 |