【泰子リポート 2017年12月13日】

こみやま泰子

 第195回特別国会が閉会しました。
 特別国会は総選挙後に開かれ総理大臣を決める首班指名選挙が行われるとともに、新首相・新内閣の所信表明に対しての質疑を行うなどの内容でスタートするものですが、今国会前半は米国大統領及びご令嬢の来日日程と国際会議への対応があり、開会後2週間経過してようやく総理大臣所信演説が行われるなど、異例の内容となった39日間でした。
 改選後初めての国会で、私は国土交通委員会理事、災害対策特別委員そして、国土審議委員になりました。これからも生活者・働くものの立場に立ち、自然と共生する日本をつくるため、精進いたします。
 皆さまの、ご意見・ご提案を引き続き、お寄せください。共に希望の持てる日本を創りましょう!

◆今年の漢字を考える。

 恒例の“今年の漢字”として「北」が発表されました。「北朝鮮」、「北海道」などの「北」が所以とのことでした。
 永田町では与野党の代表者などから、「挑」、「立」、「偽」などを挙げる議員もいらっしゃるなど報じられていますが、私は「不」の一文字が表すような一年だったと感じています。
 “忖度”といった言葉も有名になった“森友・加計学園問題”は未だに解明されず不審と疑念の払拭されないことへの不満は年越しとなります。また、突然の解散総選挙は民主主義に対して不誠実であり、野党分裂のなか、争点も不明瞭。さらに、今年も自然災害が多発しましたが被災者にとっては将来不安は続いています。これら「不」を取り除くためにも、引き続き努めていきたいと思います。

◆国会審議は低調、1決議9法案が成立

 39日間と見かけ上特別国会としては長めとも言えそうな会期があったものの、実質の国会審議可能日数は10日程でした。短い中でも、地方行政に影響のある法案や施行期日上、必要な法律(給与法・C型肝炎感染被害者救済改正法・旅館業法改正など)は審議・採決の上、成立いたしました。
 魔の2回生とも揶揄されてきた与党議員は3期目の議員となり、議席の多くを持つ与党の質疑時間を増やよう要望しましたが、実際上の目的は野党の質疑潰しに他ならないとも評されており、パフォーマンスの場に国会審議を使おうとする与党議員の見識の低下を感じました。
 私の所属する国土交通委員会は質疑1回のみ、災害対策特別委員会は夏以降も各地で災害に見舞われているにも関わらず、委員長と理事を選出し、閉会中審査を決めただけで質疑は行われず。全く、不完全燃焼な国会運営となりました。
 根本的問題は、日本独特の与党議員と政府・官僚による法案・予算など事前審査制度自体にもあります。イギリス議会等でも行われている様に、国会では正面から真剣勝負での議論を議会対政府で行うといったような政治改革を目指すのがよいかもしれないと思うところです。

◆来年も、憲法・災害対策・経済など勉強会を開催します!

 障がい者政策、難病対策などに取り組もうとする融資の議員による議員連盟を立ち上げました。
 衆院解散から総選挙終了を経て、元の民進党は、希望の党・民進党・立憲民主党・無所属に分かれています。前国会まで一緒に政策を推進していた党内議員連盟を、改めて同じ思いを持つ有志議員の集まりとして再構築したものです。
 野党はまだまだ時代に即した形、多くの皆様のご期待に応えられる形になるため変化していくのだろうとは感じますが、議員連盟活動等を通じて、党派を超えて、また必要とあらば与野党をも超えて更なる議員間交流も大切にしていきたいと思います。
 来年からは、アベノミクスの限界が一層明らかになり、世界情勢の変化への対応、急速に発展する技術に即した社会変化の中、憲法に関する議論も充実していくものと思います。国内外の変化に対応するには、柔軟性に乏しいとも映える日本の政治慣習は古さを感じます。
 次の時代に対応できる政治体制を創れるよう、同じ志を持つ仲間とともに厳しくとも頑張ってまいります。
 来年には、小沢一郎代議士を講師にお迎えし日本国憲法と日米安保条約、国連憲章の関係についての勉強会を予定するなど、様々なテーマで勉強会を開催してまいります。日時、会場など、詳細決定後にホームページ等で告知いたしますので、国民主権を尊重した民主主義を守っていくためにも、ぜひ皆さまのご参加、お待ち申し上げます。

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