水制度改革議員連盟第6回フォローアップ委員会

こみやま泰子

 31日、水制度改革議員連盟第6回フォローアップ委員会が開催されました。沖大幹座長(東京大学生産技術研究所)によるご講演「水の未来 グローバルリスクと日本」は、大変興味深いものでした。
 特に、第2章で、グローバル水リスクに備えるで、ウォーターフットプリントや大企業が環境情報を積極的に開示し始めていることなど、日本は水に恵まれた土地が多く、水のリスクを実感しづらい環境にあることから、この問題提起は重要だと感じました。
 また、第3章、仮想水貿易から見た食料安全保障では、耕地のわずか16%に過ぎない灌漑地で、穀物生産の40%が生み出されている(『水の未来』より)ため、調理に使うだけでなく、食材・食料になるまでに使用される水の量も含めると私たちが摂取する水量は莫大となります。
 これを仮想水貿易として捉えられるようになると、様々な変化が望める(水を大切にする)と期待されます。水循環基本法が成立し、水循環基本計画が閣議決定されました。地下水保全も含めて、今後もこの水循環に起因する課題解決のため、努力を続けてまいります。

沖大幹座長ご講演
アーカイブ