【泰子リポート 2016年1月4日版】

こみやま泰子

 2016年が始まりました。異例の1月4日開会となる通常国会は、選挙目当てのバラマキ予算と指摘される過去最大96.7兆円の平成28年度予算などとともに、本来ならば臨時国会で議論されるべき案件であった台風などによる災害対策費や欠員となってしまった会計検査院などの国会同意人事についてなど、課題山積の中で、本当に国民のためになる真摯な議論を行わなくてはなりません。
 近年、異常気象により、世界中で被害が出ています。昨年の日本も台風、噴火など全国各地で様々な災害が発生しました。
 本年が天下泰平で、皆さまにとって穏やかな1年になりますこと、心よりお祈り申し上げます。

◆2016年、選択の年明け

 昨年、TPPの合意が行われました。米国のルールに引きずられる日本経済・産業構造になりかねないと危惧を抱いています。
 7月、参議院選挙では選挙権年齢の引き下げが行われ18歳、19歳の皆さんも投票が出来るようになります。
 リオデジャネイロ・オリンピック、パラリンピックが終わると、次は東京オリンピック・パラリンピック。私の住む川越もオリンピックシティとなります。
 世界中から来日された方々に誇れる“日本らしさ”を大切にしたいものです。

** 今年予定されることなど **

3月11日 東日本大震災から5年
4月26日 チェルノブイリ原子力発電所事故から30年
5月 伊勢志摩G8サミット
7月頃 第24回参議院議員通常選挙執行
公選法改正により18歳以上(1998年生まれまで)が投票可能に
8月5日~21日 第31回夏季オリンピック(リオデジャネイロオリンピック)開催
9月7日~18日 リオデジャネイロパラリンピック開催
9月11日 アメリカ同時多発テロ事件から15年
11月7日 新築地市場「東京都中央卸売市場豊洲市場」が開場
11月8日 アメリカ合衆国大統領選挙投票日

◆国際平和に貢献する日本国になるために

 思い返すと、2015年は、ISISによる日本人ジャーナリスト拘束・殺害から始まりました。
 テロの撲滅は必要ですが、パリでの惨劇、シリア国内への爆撃に見られるように、報復の連鎖が、続いています。
 昨年、安全保障法制が強硬に採決され、また労働法制の根本が覆されました。
 立憲主義・法治国家の危機について、多くの専門家・学者・国民から声があがっています。
 国会状況は今も変わっていません。

◆いつまでも戦後であるために

 昨年は敗戦70年の節目を迎え、様々な報道がありました。
 中でも私にはNHK沖縄による『沖縄戦 全記録(初回放送日2015年6月14日)』で明示された、司令官による総玉砕の司令からの自決と、それにより被害が増大するに至った史実が衝撃的でした。
 戦争を知らないからこそ、開戦をしたら止まることのない、非人道的・非論理的行動にまで人を駆り立てるのが戦争・紛争の本性だと感じました。
 年末に韓国との慰安婦問題に一応の決着が見られました。しかし日本が何故、過去に過ちを犯したのか、国会はなぜ戦争を止められなかったのか、歴史を検証することが 、今まさに重要だと思います。

◆安心して暮らせる日本・毎日のため

 “政治は誰のため、何のためにあるのか”。それは国民のためであり、世界の平和のためにあると、考えます。
 子供の人身売買、マネーゲームなど儲けになればそれでよいといったようなもののために政治があるのではないと、労働側だけでなく雇用者側も含めて労働法制の必要性が語られ、法が創られていった過程の記録などを読み、確信致しました。
 過去から学ぶべき機会が本年も多く訪れます。歴史は繰り返すと言いますが、人は歴史に学ぶ謙虚さ、賢さがあると信じています。
 これからも安心して暮らせる日本・毎日のため頑張ります。様々な機会に国政報告や勉強会の企画をして参ります。多くの皆さまのご参加、お待ち申し上げます。

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