「オオカミシンポ2015復活と保護」

こみやま泰子

 ウエスタ川越で開催された「日・米・独 オオカミシンポ2015復活と保護」に出席しました。
 昨今、鳥獣による被害が、日本各地で増加しています。昨年には鳥獣保護法を、鳥獣保護管理法に法改正するなどより積極的対策をとるべく政策の修正も途上に有ります。
 今回、一般社団法人オオカミ協会が主催して、米国からデイビット・ミッチ氏(学術博士、米国地理学研究所上席研究員)、ドイツからマーカス・バーデン氏(ドイツ自然・生物多様性保護連合政策担当幹事)、日本からは丸山直樹農学博士(一社日本オオカミ協会会長、東京農工大学名誉教授)の基調講演があり、その後、生態系保護協会の笠原啓一氏、田島哲也氏も交えてのパネルディスカッションが行われました。私は埼玉県庁主催の県選出国議員連絡会議に出席後、遅参したため、パネルディスカッションだけお聞きできました。
 日本に生息していたオオカミは、北海道で1890年、奈良県で1905年に捕獲された記録が最後となります。ほんの100年ほど前まで日本にもオオカミが全国に生息していたことになります。
 地球規模では、オオカミは北半球の陸地に広く生息しています。
 シカ等の増加により農作物被害が各地で報告されているのに伴い、オオカミの捕食効果を活用するために、丸山博士をはじめとして日本でもオオカミの復活について研究がされています。
 地球生態系を守ること、自然回復活動の重要性などについて考える機会となったシンポジウムでした。

シンポジウム終了後に丸山直樹会長、デイビット・ミッチ博士、マーカス・バーデン氏と
会場は盛会でした
会場看板
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