富士総合火力演習を視察

こみやま泰子

 国内最大規模の実弾射撃訓練 「富士総合火力演習」が、静岡県の東富士演習場で開催され、昨年に引き続き視察致しました。
 敵に占領された離島を奪回するとの想定で、陸海空3自衛隊が統合作戦を展開。10式戦車、90式戦車、戦闘ヘリコプター(AH-64D)、F-2戦闘機などが的を正確に射抜いていきました。この演習では、実弾約44トン(約3 億5千万円相当)が使用されています。
 演習を見ながら、改めて武器の威力を実感します。1500~2000m先の標的に着弾後、暫くして、爆音と振動が“ボン!”と伝わってきます。
 先月ヨルダンのシリア難民60万人を受け入れているザアタリ難民キャンプを視察した際、現地のスタッフから、国境を越えて着弾の爆音と振動が来ると、逃げてきた子供達が不安定になるので、心理的支援のカウンセリングが重要であると話していたのを、この日、着弾後の風圧を感じて思い出しました。
 またガザ地区への攻撃風景など、ミサイル被害の映像をニュースなどで目にすることがありますが、紛争地域で、どれだけ人が傷ついているのかと思うと、紛争、戦争の恐ろしさを強く感じます。
 各地での自然災害時に活躍していただいている自衛隊員。今日も広島での豪雨被害の救助活動に奮闘しています。二次災害の恐れも残る厳しい現場で活動を続けている自衛隊員、また、警察、消防関係者に対して、心から敬意を表します。
 自衛隊の日々の訓練が訓練で終わるように 政治は最大限の努力を払っていかなければならないと、痛感した視察でした。

会場にて
小野寺防衛大臣と
演習の様子1
演習の様子2
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