超党派議員と市民の秘密保護法学習会

こみやま泰子

 超党派議員と市民の秘密保護法学習会で、モートン・ハルペリン氏をお招きして講演いただきました。
 モートン・ハルペリン氏はニクソン政権時代に国家安全保障会議メンバー、クリントン政権時代には大統領特別顧問、国家安全保障会議メンバーなどを歴任され、米国の安全保障分野において長らく政府の中枢にいて、現在は政治学者として活躍されています。
 ハルペリン氏が日本の秘密保護法において最も問題だと思われる点は、政府から得られた機密情報をマスコミや一般人が公開したばあいに刑事罰を与えることとされている点であり、ツワネ原則(安全保障と知る権利に関する国際原則)にも反していると指摘されました。
 改めて知る権利と秘密保護のあり方、「国民主権」と「国民を守る」と言われる言葉の意味合いの違い、国家主義と立憲主義を意識しつつ、今後の国会審議に臨んでいきたいと思います。多くの皆様にも、こうした観点に注目お願いいたします。
 そもそも論としては、公文書管理及び公開の原則を明確にすべきです。民主的な国家として最低限定めるべきこれら原則を日本も備えるよう求めていかねばならないと痛感したお話しでした。

院内勉強会にて
文書廃棄の場合について日米の違いを尋ねました
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