消費者問題に関する特別委員会視察

こみやま泰子

 衆議院消費者問題に関する特別委員会での現地視察で、国民生活センター東京事務所・品川区消費者センター・味の素川崎事業所に伺いました。消費者が被害にあわないよう、如何に制度を整えるか考えながらの視察でした。

【独立行政法人国民生活センター東京事務所(港区)】

 松井理事長や理事の方から国民生活センターの設置目的や業務について説明を受けました。
 最近は70歳台ご高齢の方の被害が多いそうです。意見交換の際に、イラスト入り啓蒙チラシなどはHPでダウンロード可能ですが、高い年代層はそもそもインターネットの情報に接することが少ないこともあり、地方自治体の各戸配布広報を活用して、玄関先や固定電話脇に相談連絡先チラシを貼ってもらうなど工夫や連携が必要ではないかとの意見・感想を伝えました。
 また消費者団体機構日本からも、現在委員会付託され、継続審議になっている消費者の集団訴訟法案に関連して消費者問題について丁寧に説明を頂きました。

【品川区消費者センター】

 年間二千件以上の消費者生活相談を受ける品川消費者センターは、1)消費者団体活動補助、2)消費者講座及び情報提供、3)消費者被害防止啓発事業、4)消費生活展、5)おもちゃの病院、に取り組まれています。
 消費生活相談員の方からはPIO-NET入力作業の大変さや、地域での貴金属など押し買い被害が集中し電話相談が重なった際は、自治体へ報告し連携が取れるようになっている、などお話しいただきました。

【味の素(株)川崎事業所】

 食品安全法の改正にともなう食品生産現場の事例として、味の素グループ内でも世界有数規模の3000人が働く川崎事業所を視察しました。地域住民の理解を得る仕組みとして、環境モニター制度もあり、近隣への配慮もされています。自動化での品質管理などを見学しました。

 創立:1914年(大正3年)、敷地面積:約330,000m2 (約10万坪=東京ドーム8個分)
 ほんだし工場、業務用工場、研究所、工場内に鈴木駅、3万キロワットの自家発電(東日本大震災の際には、東電に1万キロワットを売電)をする巨大な工場です。

【消費者相談 参考】消費者機構日本ホームページより抜粋

■国民生活センター

 国民生活センターは、国民生活の安定及び向上に寄与するため、総合的見地から国民生活 に関する情報の提供及び調査研究を行なう独立行政法人で、ホームページの「相談事例と解 決結果」のコーナーで、センターが消費者から受け付けた相談事例を紹介しています。
 このコーナーでは「ネット・電話」、「衣食住」、「趣味・レジャー」、「危害・危 険」、「広告・表示」、「保険・金融・クレジット」、「学習・おけいこ」、「美容・衛 生」、「副業・内職」などの特定の分野ごとに事例を探すことができます。

国民生活センターのホームページ
国民生活センターホームページの「相談事例と解決結果」はこちらから

■消費者庁

 消費者庁はホームページの「消費生活安心ガイド」の「消費者向け事例紹介」のコーナー で、訪問販売・通信販売・電話勧誘販売等の、特定商取引法や割賦販売法に係って、寄せら れた相談の中から、代表的な事例を紹介しています。

消費者庁ホームページの「消費生活安心ガイド」はこちらから

■法テラス

 法テラスは、総合法律支援法に基づいて設立された公的な法人です。法的トラブルの内容 に応じて、法制度の紹介や相談窓口の案内等を無料で行なっています。
 法テラス・ホームページでは、よくある質問と答えをご紹介しています。

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