東京電力福島第一原子力発電所の吉田元所長がお亡くなりになられました。
同日、福島第一原発の港湾近くの地下水で、セシウム濃度が、更に上昇とのニュースもありました。
東電はこれまで、“セシウムは土壌に吸着しやすい性質があるため、地下水の濃度は低いはず。測定時に汚染された泥が混入した可能性がある”といった見解を示していましたが、今回の結果で状況を十分に把握できていないことが改めて浮き彫りとなりました。東電は“濃度上昇の原因は分からず、データを蓄積するしかない”としています。
このような中、原子力規制委員会の新基準が提示され、原発再稼働の申請が各電力会社から提出されています。
今後は国会事故調査委員会等が非公開を条件に集めた事故の証言に注目も高まることでしょう。
未だ原発事故は収束とは程遠く、原因が解明されなければ、今のように対処はがりでは、汚染の解決にはなりません。
東京電力福島第一原発の事故発生から約8カ月にわたり、厳しい環境下で、作業の陣頭指揮にあたられた吉田昌郎氏のご冥福をお祈りします。