【泰子リポート 2012年10月25日版】

こみやま泰子

 20日、21日の両日、好天に恵まれる中、川越まつりが盛大に開催されました。今年は川越市制施行90周年で、山車29台すべてが出揃い賑やかなおまつりとなりました。まつりが終わると、朝晩の寒暖差から秋が深まったのを実感します。
 11月1日には小江戸川越菊まつりが名刹喜多院で始まりますが、日本人の季節を楽しむ感性を大切にしたいと思います。

◆なぜ自民党は「臨時国会で審議」と言わないのだろう

 国会審議の場で一度も発言することなく法務大臣が交代し、問題山積のまま、いよいよ臨時国会が始まります。
 支持率低迷の民主党に「解散」を迫ったら逃げるのは当たり前で、なぜ自民党ともあろう政党が、受けられない回答を求めるのだろうかと不思議に思います。
 思い返すと通常国会終盤に民主党筋から“このまま臨時国会を開かない、開いても出来るだけ遅く、短く”などと漏れ聞こえていた通りになっています。
 政治日程自体が、自民党総裁選挙や役員人事を終えるのを見定めてからのようやくの動き出し。
 以前の民主党なら自民党など他党の日程を考慮するより、むしろ注目をそらさせるかのように国会を開会しただろうと思います。
 結局は、消費税増税だけが決まり、その使い道は後に開く国民会議の議論に委ねることとした先の通常国会から政権交代前の所謂55年体制とおなじ、表で喧嘩して見せつつ裏は阿吽の呼吸で結託する体制に逆戻りしてしまいました。
 これを“談合政治”だと感じているのは私だけではないはずです。

◆国民の生活を守るために戦います!

 インターネット上のウイルスで他人にパソコンを遠隔操作され、4名の方が捜査当局により誤認逮捕されていた可能性が濃厚になっています。
 19歳の未成年が逮捕され、自白調書が作られるに至った経過は、繰り返し発覚する冤罪事件の取り調べの告白と重なります。
 何人もの罪のない人が犯人に仕立て上げられ社会的に人格否定され、人によっては一家離散に追い込まれました。一方、仕立て上げた側は滅多に咎められることもなく、時には昇進までしています。
 結果に対して責任を明確にしない様子に、官民の大きな開きが見て取れます。 

◆政治は“王道”を歩むべき

 国民は日本国憲法の下、平等であります。
 これまで逮捕したうえで調書の改竄さえも行われたと疑われる捜査機関に立ち向かってこなかった国会の不作為を真摯に受け止めなければなりません。
 私たち国会議員は対象が誰であれ、冤罪の土壌を徹底解明し、国民の信頼足りうる司法・検察を再構築していかなければならないと思います。
 また、無罪が確定した時は、それまであたかも犯罪者であるように断定的に扱ったマスコミも世論も気持ちを切り替え、過ちの検証をしなくてはならないでしょう。
 IPS細胞の移植治療報道が裏付けの取材も中途半端なままトップ記事になりました。
 山中教授がノーベル賞を受賞された発表直後よりも、むしろより多くの時間を割いてニュースやワイドショーなどで取り上げられた感があります。
 本末転倒な事も多い世の中、ちまちまとした揚げ足とりではなくて、政治は正々堂々、真正面から議論をして取り組んでいく“王道”を歩むべきだと、貫いて参ります。

◆消費税増税は止められる

 商業関係団体や個人経営者の方とお話しする機会に“消費税増税が決まったから、倒産企業が増える、廃業する”といった嘆きをよく聞きます。
 そうした声を聞くたびに、「消費税増税凍結法案で増税を止められます!」とお話しし、現在、新しい政党「国民の生活が第一」で法制化の準備を行なっていることをお伝えしています。
 自民党・民主党どちらも増税推進では、国民皆様の選択肢が無く、声の反映ができないから「国民の生活が第一」を結党したことを説明すると、多くの方からなるほどと応えて頂きます。
 国民の決断で、デフレ不況下の消費税増税を止めましょう。皆様の、ご意見ご声援、どうぞお寄せください。

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