川越駅に内方線点字ブロックが設置されました

こみやま泰子

 東武東上線川越駅の点字ブロックに内方線が追加設置されました。
 今年3月、視覚障害者の方が東武東上線川越駅ホームから転落事故死されたことをきっかけに、再発防止に向けて、改修の検討、実施が決定されていました。
 私もこの案件に関心を抱き、国交省への要望や問い合わせをしていたなかで、5月末までに川越駅の改良作業を終了すると報告を受けていましたので、出来上がりを見て嬉しく思いました。
 点字ブロックは2001年にJIS規格化されていますが、現在も規格化以前のブロックが設置されているところと、混在しています。
 東武東上線川越駅でも規格化前のブロック(千鳥配列で突起が並んでいるもの)が用いられていました。また、ホーム側を示す内方線については規格化はされていないもののJIS規格に順守する形で設置することが望ましいものとして各線・各駅での設置が進められつつありますが、これまで川越駅には未設置のままでした。
 安全面を考えれば、本来はホームドアの設置が一番望ましいことは言うまでもありません。他線でも同じ問題を抱えるところですが、設置費用や工事期間とともに、鉄道会社間での相互乗り入れが多く行われる中で、ドア位置や形状の異なる車両への対応も求められることも大きな課題となっています。
 現在、国土交通省でより簡易で柔軟な対応の可能なホームドアについて設置方法・形態などの研究が進められています。
 今回の改修では、通常の運行に影響しないよう夜間短時間での改良工事を行ない、ホームの内側を示す内方線ブロックを設置するとともに、旧型(突起が千鳥配置)の中、一部をJIS規格のブロックへの入れ換えが行われています。
 バリアフリーなまちづくりに一歩一歩近づいていくのを実感できるのは議員として嬉しい出来事です。
 駅は老若男女、様々な方が使うからこそ、これからも改良されていかなくてはなりません。
 ゴールデンウィークには高速ツアーバス事故も発生しています。安全確保のためにも、今国会も、引き続き交通基本法の成立も目指してまいります。

東武東上線川越駅の点字ブロック
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