バングラディッシュグラミン銀行創設者ムハマド・ユヌス氏講演

こみやま泰子

 日本バングラデシュ議連主催のムハマド・ユヌス氏「ソーシャル・ビジネスとは何かー東日本大震災の自立復興支援のためにー」講演会に出席しました。
 ユヌス氏は、バングラデシュの経済博士で、1983年、グラミン銀行を創設されました。貧しい人への無担保・低金利での少額融資を行う「マイクロクレジット」を展開、世界の貧困問題解消に尽力され、2006年度ノーベル平和賞を受賞。受賞式で提唱した「ソーシャル・ビジネス」は、資本主義システムを救う21世紀のビジネスモデルとして注目を集めており、以前からお会いしてみたかった方だったので、大変感銘を受けました。
 「所得を生む人にお金を貸す、消費のためにお金を貸すのではない。借り手はどの様に利益を生むのかを説明しなてはならない。」と述べれたのが印象的でした。現在、ニューヨークにも4支店があり、98%の返済率、弁護士もいない等バングラデシュ国内と同じビジネスモデルの事業が拡大しているそうです。
 お話を直接うかがい、改めて社会的弱者への対応もこうした取り組みなどにより解決可能であると実感しました。未来は自ら創るのだとの思いも、強くなりました。

ムハマド・ユヌス氏
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