【プレス民主 号外 2010年9月25日版】

こみやま泰子

 8年振りに党員サポーターも投票参加し実施された民主党代表選で菅直人代表が再選され、新しい内閣と党人事もほぼ決定。10月1日開会予定となった臨時国会から法案審議を本格的に審議するねじれ国会での対応が始まります。

◆衆議院外務委員長代理

 代表選の最中に鈴木宗男委員長(当時)の最高裁上告が棄却され、収監されることが決まりました。16日には国会議員を失職しており、与党筆頭理事である私が委員会開催の権限などをもつ委員長代理となりました。尖閣諸島での漁船衝突問題などもあり外務委員会の開催が望まれるところですが、大臣交代、国連会議出席、また野党間の意見相違など様々な理由から、いまだ出来ずにいます。
 委員長代理としては、ノルウェー議員団訪日を歓迎したり、情報収集や次期臨時国会への引き継ぎなどを行っています。

◆中央アジアとアフガニスタン視察

 8/31~9/6、4泊7日の日程で、衆院外務委員会理事での海外視察に行ってきました。ロシア→カザフスタン→タジキスタン→アフガニスタンと巡る、かなりタイトな日程でした。
 中央アジアは鉱物資源産出国であり、アフガニスタンと隣接しており、地勢的に今後注目される地域です。
 カザフスタンでは8月29日、核実験禁止を呼びかける国際デーを記念する国際会議が開かれています。
 この国際デーは昨年、カザフスタンが国連で提案し全会一致で支持されたものです。
 タジキスタン訪問の際には国連出向中に殉職された秋野氏へ献花をさせていただきました。
 なかなか馴染みが薄いと思いがちな中央アジアが日本としっかり繋がっていることを感じました。

◆百聞は一見に如かず!解放された常岡さんに会う

 アフガニスタン・カブールでは防弾チョッキ装着の上、防弾車で移動でした。
 現地に入るまで、首都カブールについて戦禍に巻き込まれた閑散としたイメージが描いていました。まだまだ武装した兵士が街中を警備している光景からは安定した治安状況とは言えません。しかし実際には下院議員選挙の真っ最中でいたるところに大小様々なポスターが貼られ、溢れる人波と大渋滞の道路、世界中からの復興支援もあり活気あふれる市民のちからが感じられました。
 またカブールに到着した同日に日本大使館で解放されたばかりのフリージャーナリスト常岡さんに会いました。拘束された背景に腐敗した組織が見えるようで、世界中から資金が流れ込み、汚職問題など、復興支援は次のステージに入ったことを現地視察で実感しました。
 日本の援助が有効に活用されるようこれからも注視して参ります。

会談後のカルザイ大統領と小宮山
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