ビルマ女性連盟主催のビルマ女性国際法廷

こみやま泰子

 参議院選挙中の6月27日に青学院大学6号館の模擬法廷で、ビルマ女性連盟主催のビルマ女性国際法廷が再現されました。
 2010年3月2日、ニューヨークでビルマ女性連盟とノーベル平和賞を受賞した女性たちのイニシアティブでビルマ女性国際法廷が開催されました。
 現在も軍事政権が続くビルマ(ミャンマー)では、少数民族の女性たちへの性的な暴力が繰り返され、少女も厳しい強制労働に駆り立てられています。今回、ビルマから軍政の抑圧を受けてきた女性たちが来日して、アジア初のビルマ女性国際法廷が開催されました。
 1988年以降ビルマ連邦領域において、女性に対して発生した重大な人権侵害について事案の真相を解明するためのアドホック法廷が本法廷の性格であります。
 通訳を交えての法廷でのやりとりは過酷な強制労働や取り調べなど、証言にたった女性達には思い出したくない辛い過去だと言うことが、伝わってきました。
 今後、国連独立調査団の派遣を決定するよう、国連事務総長、国連安全保障理事会および国連人権理事会に対し、勧告することなどを求めていく結論が出されました。

再現された国際法廷
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