【プレス民主 号外 2010年2月15日版】

こみやま泰子

 民主党政権で初めて平成22年度本予算が提出され、審議が始まりました。
 予算委員会で疑惑追及に終始せずにしっかりと予算の審議が活発に行われる事が望まれるにもかかわらず、残念ながら現状は違います。

◆政発発足4ヶ月、60年のしがらみとの闘い。

 衆議院外務委員会筆頭理事として、議会運営に携わるようになり、様々な慣例に正直戸惑う事があります。また改めて日本外交の方針も見直さなければ、中国をはじめ世界の潮流から益々離れてしまうと危惧をしています。
 今までの永田町や霞ヶ関の慣習に沿うことばかりに拘らず、新しく創りあげるのだという気概が必要でしょう。
 まずは野党議員の審議時間が多い中に、疑惑追及ばかりに時間を割いている国会審議の在り方から、各委員会も含めて与野党議員が真摯に議論する国会へと立て直す事から始まると考えています。

◆民主党成長戦略はちょっと地味…

 自民党政権下の景気対策や成長戦略は、ダムや道路建設など公共工事中心で、“工事に税金を注ぎ込めば景気回復”とばかりに宣伝していました。
 しかしこうした手法が通用しなくなり、今の不景気・成長の見込めない日本となる原因になっています。
 だからこそパラダイムシフト、つまり成長のあり方、方法について価値観の大幅な転換が必要です。
 民主党は、派手な大型公共工事ではなく、地域振興や、新しい産業やビジネスに移行出来るような政策に重点を置いていくべきとの発想の下、一つ一つは高額でない施策だけど、農業や観光や住宅さらには人への投資などを軸にしていきます。
 地味ではありますが、地域経済復興にむけた新しい成長戦略です。

◆外交政策など本質的議論をしっかりと行いたい!

 政治と金の問題は確かに重要ではあります。
 しかしこれから裁判など長期にわたり検察官僚とのやり取りが見込まれる中、野党自民党には国会審議を中心に据えて政局化することが93兆円の予算審議より大切なのでしょうか。
 自民党の面子(メンツ)より、急速に低下する日本の面子を守っていかなければなりません。

◆国会運営1日=2億円

 連日予算委員会で、政治と金ばかり繰り返し述べる野党議員をみていて、税金の使い方の難しさを感じます。議会では各議員の自由な議論が保障されます。
 外務委員会ならば外交についてなど、各委員会に別れて効率よく審議出来るようになっています。
 そして、その国会運営にも費用(税金)が掛かっています。
 だからこそ政権交代を機に、議論をする本来の国会に立ち返らせなければならないと、国会法の改正など運営面の見直しも取り組んでまいります!

◆川越事務所を引っ越ししました。

 本年7月から供用開始予定の新しい議員会館でも、私は第一議員会館の607号室となることが決まりましたが、この度、地元川越事務所を2月1日から本川越駅前・戸田本川越ビル2階へと約100m程引っ越ししました。
 これまでは急な階段でご高齢の方などにご不便をかけましたが、新事務所のビルにはエレベーターもありますので、今後、車椅子利用の方も含め、多くのご要望を伺ってまいります。
 初心を忘れず、住みやすい日本をつくるために頑張ります!

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