【プレス民主 号外 2009年9月28日版】

こみやま泰子

 民主党は現在、新しい政策・予算編成実現に向けて始動しました。
 初めてのシルバーウィーク、私の地元川越はNHK朝の連続ドラマの効果で多くの観光客で賑わいました。外交デビューを済ませた鳩山内閣も新しいシーズンに入ります。

◆60年の歳月と八ツ場ダムの問題点

 八ツ場ダム建設は60年前の計画を基とされています。
 長期間にわたるダム建設は、新たな需要予測やアセスメントなどの試算データが出され計画を見直す機会があります。
 自民党政権のもと、建設計画自体の見直しは行われず、結果として、天下りや利権の構造が恒常化し住民にとり生活の基盤となり「公共事業」が建設の目的となってしまうなど、巨大公共事業の進め方が問われています。

◆巨大公共事業は誰のため何のためか?

 当初予算の倍額4千億以上掛かっている現実と、2年後の新規周辺ダムの完成や、下流域の氾濫の危険性低下など、治水・利水など建設の前提条件が変化しています。
 ダムが出来れば新たな観光地となるという、国交省(旧建設省)の地元説得も疑問です。
 ダムよりも現在の渓谷の景観を維持する方が観光の集客力は高いと私は思います。現在も工事が続く道路橋が完成すれば、素晴らしい渓谷の景観を堪能できることでしょう。

◆天下り団体・利権構造・政治の怠慢に翻弄されている事業

 いずれの事業も建設中止へと政策転換する機会は何度もあったはずです。
 しかし建設省の巨大公共事業を見直す事もせず、また官僚の「建設するもっともらしい理由」を検証せず従順に従ってしまった自民党長期政権の下、先祖代々の土地を離れる苦渋の決断をした住民の方々は政治の怠慢により犠牲になっていると思います。
 住民の生活再建にもしっかりとした支援をする事になるでしょう。

◆コンクリートから人へのシフト

 八ツ場ダムは「建設工事発注のための公共事業」であり、早急にダム本体の工事は中止すべきと私は考えています。この事業にも天下り団体の関与があり、予算が肥大化した一因となっています。
 現在、関東エリアで国土交通省が整備中の河川施設(ダム・堰など)事業は、八ツ場ダム、湯西川ダムと、霞ヶ浦導水の3事業があります。堤頂長320mの巨大な要壁を有することになる日光湯西川ダムは約2年後に完成見込みです。

◆初めての大変革!

 私は今回、民主党国会対策副委員長となりました。
 鳩山内閣の各大臣が大変革の為に提出してくる法案など、国会・衆議院でしっかりと審議可決し、マニフェスト実現にむけて全力を尽くします。
 鳩山総理が世界に向けて発信した、温室効果ガス排出量25%削減や、唯一の被爆国として核廃絶についての声明により、日本は存在感を取り戻していくでしょう。
 これからも地方分権・地域主権のため皆様からの情報をお待ちしています。
 一緒に日本を一新しましょう!

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