【プレス民主 号外 2009年5月31日版】

こみやま泰子

 総務省が29日発表した4月の完全失業率は5.0%、有効求人倍率は0.46倍と過去最低でした。政府は景気は最悪期を脱したとの見解を出したようだが、雇用情勢の悪化は予断を許せない状況です。
 29日、15兆円にも上る赤字国債に依存した補正予算が衆議院の優越により成立しました。本会議場でこれだけ血税を使うこととなったのに、成立後も与党・自民党からは緊張感や使命感は感じられない。
 巨大マンガ喫茶など含んだ予算の内容も「官僚のつくった予算」を「内閣のスローガン付き」で可決することが目的化しているのではないでしょうか。改めて長期政権の劣化を痛感した瞬間でした。

◆鳩山代表、4人目の首相と党首討論

 鳩山由紀夫新代表になり麻生総理とは初めての党首討論が行われました。当日、会場へ行きましたが、傍聴者が多く且つ私の背丈ではほとんど見えない上、与党側からは終始誹謗ばかりのヤジが激しく討論をしっかりと聞くこともできない状態で、早々に民主党国対控室で画面を通しての傍聴となりました。
 麻生首相の国民の最大感心事は西松問題であるとする発言や犯罪者呼ばわりする常識に欠けた発言には呆れるばかりです。年金・雇用・医療や税金のムダ使いなどの方が国民の皆様にとってより重要な感心事だと私は思います!
 更に15兆円に上る官僚の為の補正予算については答えず、ひたすら西松問題に議題を持っていこうとした麻生内閣に政権担当能力はありません。

◆協同労働の協同組合法の実現を!

 昨年より協同労働の協同組合法制定に向けて活動を始め、昨日は東京での大集会にも参加しました。
 参加のきっかけは笹森前連合会長の声掛けでした。超党派で構成された議員連盟(坂口力会長)もありますが、まだ法制定には至っていません。与党が本気になれば、法制定はすぐに出来るのに…との思いがあります。

◆新しい働き方がある!

 このワーカーズ協同組合法(仮称)が実現すれば、厳しい経済状況下、多様な働き方が認められ、併せて地域を支える就労に繋がります。
 使途不明瞭な基金4兆円が官庁の元に積まれ、また天下り官僚関係法人に2兆円も支出する補正予算をだすより、この法制化の方がよほど景気効果があるのではないかとさえ考えます。
 今国会や現内閣で出来ないなら、民主党政権で早急に成立させたいです。
 この他、障がい者政策、住宅政策、子ども政策、後期高齢者医療制度の廃止等々…、民主党政権になったら実現させたい法案がたくさんあります!

◆政権を担っていても政権担当能力なし・・・

 自民党議員などから「民主党に政権担当能力なし」と聞かれることがあると思います。
 民主党は、これまで確かに政権を担った事がないのですから、担当能力は不明とも言えなくは無いでしょうが、官僚の天下りやムダ使いを容認し続ける「既に能力の欠けている現政権側」は、自分達以外を認める余裕も無いというのが現実でしょう。

◆政権交代して、生活を守る政策を実現したい!

 例えるなら社会変化の中で会社が傾いているのに、若手の台頭に「まだ若い経験ないのが…」と認めないのと同じで、自分達がつくった負債の責任はとならい…という状況が今の日本の問題点と言えます。
 この問題点を改める事=選挙による政権交代から全てが始まります。一緒に日本を変えましょう!

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