【プレス民主 号外 2009年5月23日版】

こみやま泰子

 先週、民主党所属議員にとって怒涛の一週間が終了。天下り官僚天国を確保するかのような15兆円規模の補正予算の参議院審議が始まりました。
 審議では使途不明な補正予算の問題点が明らかになりつつあります。

◆鳩山由紀夫代表が誕生

 小沢一郎前代表の辞任表明に伴い、残任期間の新代表として鳩山由紀夫衆議院議員が選出されました。
 新代表の下で、様々な課題に全党一丸となって取り組みます。
 3ヶ月以内に行われる衆議院総選挙で、国民の生活が第一の政治を実現する政権交代を目指し、活動します!

◆自民党と民主党の違い

 今回の民主党代表選挙で、私自身改めて確信したのは自民党と民主党は「政策づくりの過程」がまるっきり違うと言うことです。
 自民党→業界の要請によるトップダウン方式
 民主党→生活者・消費者からの積み上げ方式
 だから「代表が変わる」と自民党はコロッと政策が変わるが、民主党は代表が変わっただけでは政策方針は変えません。

◆自民党は政権維持の為に政策をつくる

 今まで医療・福祉、農業など自治体や各種団体にヒアリングしていてよく耳にしたのは「政府の政策がコロコロ変わるので困っている」というものでした。
 将来像をキチンと描けない自民長期政権の政策能力の疲弊が招く弊害でもあります。将来像がないから、利益誘導団体の機嫌をとるためトップダウンで政策を出すしかないのです。
 民主党が政策転換するのは「民主党マニフェスト:政権公約が選挙で有権者に選択されなかった時」です。

◆ムダな補正予算を民主党は許さない!

 民主党は生活を守るために政策をつくっています。
 だから官僚のもとに使途不明な4兆円、天下り法人に2兆円もの予算を渡すような「平成21年度補正予算」には反対です。
 これで景気が良くなるのは一部天下り団体や利権ファミリー企業だけなのではないでしょうか。

◆エコポイントや高速道路料金ETC割引の怪

 週末ETC2年限定の割引に、5000億円の税金。
 またボーナス商戦に入った家電製品のエコポイントにも、天下り法人が関わっています。
 この仕組みについても引き続き追及してまいります!

◆積み上げた政策の下の代表選

 私は鳩山由紀夫さんの立候補推薦人にもなり、応援しました。他党や民主党内部の交渉や調整など、3年間続けてきた能力や根性、そして周りには変わらず鳩山さんを支える仲間がいました。今回の代表選挙では「党内で積み上げた政策」が既にあり、先に書いたように代表が変わった位で、子ども手当て月26000円や年金改革などの政策の変更をする局面ではありません。
 代表候補に政策の違いがあれば、それこそマスコミにも「党内バラバラ」と書き立てられるのは目に見えていました。実際に政策論争はさほど盛り上がりませんでした。
 いずれ岡田幹事長も、鳩山さんの包容力のある明るさを身につけ、パワーアップされ再び党代表を務められる日も来ることと思います。

◆日本を変えるチャンスはこの一度のみ

 今は政権交代により税金のムダ使いが無くならない「高級官僚主導の仕組み」を断ち切るために民主党一丸となり戦う時です。百年に一度の経済危機は「最後の政権交代のチャンス」でもあります。
 日本を変える!政治は議員だけでは変えられません。ご一緒に変えましょう!

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