【プレス民主 号外 2009年3月31日版】

こみやま泰子

 WBCで侍ジャパンの活躍以降、各地の桜も咲き始め“春が来た!”と感じるところではありますが、政界は混沌としていて、さながらサスペンスドラマの様相です。

◆21年度予算が可決

 一般会計88兆円の予算案が決定されました。これから国会では、予算関連法案をはじめ法案審査が本格化します。私の所属する国交委員会でも閣法(政府提出の法案)があと8法案あります。これらの内容や審議状況は各省庁・衆参ホームページ上などで見ることができます。

◆さいたまに派遣村…

 先日、2日間に渡り昨年末の日比谷公園にできた派遣村の埼玉県版の「相談」が大宮で実施されました。2日間で200人超の方が炊き出しや相談に訪れたそうです。
 私も強風の中、お話しを伺いましたが、政治が生活のセーフティーネットの再構築をしなくてはならないと痛感しました。また若手弁護士をはじめ多くの人がボランティアでこの活動を支えていらっしゃた事に、日本の底力を見出しました!

◆1000円高速代のからくり

 先週末から1000円で高速道路乗り放題(首都圏等除く)が始まり、喜びの映像がニュースで流れました。
 ところで、定額給付金に2兆円バラまく政府が幾らこの政策に税金を使うかご存知ですか?
 これは3兆円の税金を高速道路債務に補填するなどして実施されています。また100万台へのETC取付助成制度は解散が予定されている天下り財団の資産を使って実施。ETC機器が設置され、普及が進むことで多額の手数料が更に別の天下り財団の収入となる仕組みも明らかになっています。なぜ公益法人に資産が積みあがっていく仕組みがあるのか、天下り先の存続ということも目的化しているのではないかとの疑問も拭いきれません。
 何事も“安売り”の裏にはカラクリはあります。解散総選挙前の政権は勝つために、持てる権力をフル活用してきます。あとで大きなツケになるのではないかと心配しています。

◆フォーラム神保町ご覧下さい

 小沢代表の秘書逮捕起訴の件ではお騒がせし、またご心配おかけし申し訳なく存じます。
 大久保秘書は検察にいて、私は彼自身の認識や供述内容を確認できません。先週の顧問弁護士の発表では、検察からのリーク情報によるマスコミ報道は「事実と違い」があるとされています。私が大久保秘書の供述内容を確認できないのと同様に、マスコミ各社も確かめることは出来ません。確認の出来ない情報や憶測を元に報じている部分があるのではないでしょうか。

◆民主党は何と闘っているのか

 以前、民主党は劣化した自民党と闘い政権交代を目指しているのだと言っていました。自民党政権を操っている一部高級官僚に任せるままでは、税金のムダ使いは終わりません。私たちは、このムダ使いの仕組み自体を変えていきます。肥大化し自己保身する権力との戦いに突入しています。
 小沢代表は自身の政治資金について今後も説明を続ける務めを果たしていくでしょう。また民主党もあまりにも荒っぽい検察の逮捕手法や政治資金の在り方をより分かりやすくする制度改革を提案するなど「ピンチをチャンス」に前進して参ります。
 二木氏・田原氏等ジャーナリストが「青年将校化する東京地検特捜部」と題して議論したフォーラム神保町(http://www.forum-j.com/)は、検
察の手法など大変興味深いシンポジウムでした。映像も公開されていますので、ぜひご覧ください!

◆取り調べの可視化の早期実現と公平性

 5月から一般の方が裁判に参加し量刑判断に関わることとなる陪審員制度が始まります。一方的に検察からの「情報」がマスコミに流れ、事件・被疑者の悪印象が固定化されて、判決に影響するということが起きるのではないかと懸念されます。
 民主党は、最近、知的障がい者が関係した事件や鹿児島県での公職選挙法違反で冤罪に問われた志布志事件のようなことが起こらないように、取り調べの可視化導入を求めるとともに、共謀罪の導入には反対の立場を取っています。司法の公平性と信頼を更に高められる制度を実現します。
 本年が、歴史に残る年になると信じ、自由・公正で開かれた仕組みのもと、日本型のセーフティーネットを整備して日本を一新する為に、頑張ってまいります!

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