【プレス民主 号外 2008年9月15日版】

こみやま泰子

 自民党総裁選挙という大きな茶番劇が行われています。自民党内の国会議員票と地方票あわせても“わずか”527票で決まる自民党総裁が1億3000万日本人の代表=総理大臣として選ばれるのだというには無理があります。速やかに解散総選挙を行い真の民意を問うべきです。

◆自民党総裁選挙、誰がなっても変わりなし。
「自民党の為の演出劇」

 自民党議員はしきりに複数候補による総裁選挙で政策論争を行うのだと叫んでいますが、はなはだ可笑しなはなしです。
 報道では裏で演出や仕組んでいる通りの結果にしないと小泉チルドレンが言ったらしいが、この総裁選挙の目的は「日本の政治に責任をもつ総理大臣選び」ではなく「総裁選挙でメディア露出を増やし自民党の人気浮揚をはかる」ことにあり、結果、誰が総裁になっても今まで通り、あるいはそれ以上に「官僚主導の政治、国民に負担付け回す政治」が続きます。
 連日テレビ番組の中で5人の総裁候補は、自ら参加しているこれまでの失政は棚上げにした「政策論争」を演じていますが、各々言ってる事はバラバラにも関わらず自民党が分裂するといった報道上の扱われ方は皆無です。
 このことは自民党が「政策重視」でなく「政権維持」を一番の求心力としていることの表れだと言えます。

◆辞める総理が省庁新設

 福田総理は辞任表明した後に消費者庁新設を閣議決定をしました。
 また、8月1日、内閣改造により任命された新任の大臣達は国会で正式な所信表明も答弁も行わないまま。
 社会保険庁による年金改ざん問題、北朝鮮情勢、汚染米被害の拡大など、総理の辞意表明後も重要な問題が次々と現れています。
 7月から約3ヶ月も国会は開かれない中、民主党は閉会中審査も求めていますが、総裁選挙の方が重要なのか現職大臣も委員会開催には非協力的です。
 自民党総裁選挙が、政治空白の大きな原因となっています。

◆「日本の為、一丸となり戦う時」民主党

 民主党の代表選挙は小沢代表の無投票再選となりました。この事で「活性化していない」と報じられる場合がありますが、私はある種古い発想の指摘ではないかと感じています。
 現在、野党である民主党が党内での争いに時間を費やすより、現実社会で仕事に、経営に、生活に苦しんでいる皆様の為に、政権交代による国民の生活が第一の政治を実現するには、小沢一郎代表を筆頭に戦うことが望ましいと多くの議員が判断した結果であり、今まで以上に「民主党が一丸となった」表れと思います。代表選挙に名前の上がった議員も皆「小沢一郎代表の手腕」を認めていますし、さらに次代、ポスト小沢時代での活躍への期待もあります。

◆北京パラリンピックに思う

 9月6日から17日まで開催の北京パラリンピックで、連日日本人選手のメダル獲得がニュースとなっています。福田総理は、洞爺湖サミットと北京オリンピックが閉会した後に辞任表明しました。総裁選の各候補からも、障がい者政策などへの発言はあまり見られません。
 私達民主党は、「障がい者自立支援法改正案」を国会に提出しましたが、与党自民党からは一切審議を拒否されました。つくづく自民党政権は障がい者政策に興味も熱意もないことを感じずにいられません。

◆政治を変える

 私が、衆議院議員になりもうすぐ丸5年になります。この間、永田町は小泉ブームを皮切りに、「弱者斬り捨て」と「勝ち組優遇」、様々な分野への「偽造」と「偽装」が横行。“偽りの”改革ブームも過
ぎ去り多くの国民の皆様も冷静に現実を見て、自民党政権による政治を検証をされていると実感しています。賢明な主権者の皆様の姿を頼もしく、誇らしく思います。
 私はこんな時代だからこそ、愚直に「住みやすい日本をつくる。」議員でいたいと思います。
 皆さまのご意見をお待ちしています!

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