【プレス民主 号外 2008年9月3日版】

こみやま泰子

 先週は連日夕刻には雨天となる日が続きました。記録的豪雨もあり被害にあわれた皆様には心からお見舞い申し上げます。
 さて暑かった夏もいよいよ終わります。月が変った1日、福田総理の辞任表明をみて、無責任な政治もなんとしても終わらせなければならないと痛感しました。

◆自民党の都合で国会開会せず!

 実はこのコラムの見出しは当初「◆臨時国会日程にみる自民党の迷走」としていました。しかし、突如福田総理が辞任となり、昨年安倍総理辞任と同じで、自民党総裁選挙を行う都合により、国会開会も延期になりました。一年、12ヶ月のうち、7月から3ヶ月に亘って国会審議が行われないこととなります。
 つくづく無責任な話しです。

◆景気後退わかって逃げた小泉・腹痛の安倍・無責任な福田の次…

 緊急会見が行われるとの報を聞いた時、私は太田農水相を罷免するのかと考えていました。今月12日には第170回臨時国会の開会が合意されていたし、補正予算の審議もあるとされていたため、福田総理自身が辞任を表明することは想像していなかったので、驚きでした。
 なぜか民主党小沢一郎代表が党代表選挙への立候補表明をした後、同日夜の辞任表明でした。

◆選挙めあての総裁選挙レース

 誰が自民党総裁になったところで、長期政権で疲弊した自民党には日本の再興は出来ません。ましてや「選挙の顔」として誰ならば自民党議員にとって有利なのかという点でのみ勘定していることが見え見えです。
 国会後回しで「茶番劇」を繰り返す人たちには舞台(政権)からの退場を願います。
 やはり政権交代を実現し日本一新するしかありません!

◆比例区参議院議員の新党結成の裏は…

 ワイドショーは新党ドタキャンの姫井参議院が話題の中心でしたが、明らかに自民党が民主党参議院の切り崩しを行う為に考えたとしか見えないような構図でした。
 ともかく政党助成金目当に5人そろえる事だけ考えて、それ以外の意味や内容には乏しいものです。
 だいたい比例区で当選された方は、有権者は議員個人ではなく政党に投票したので、その政党から離れれば議員として、付託された存在意義はない。
 比例当選者は選挙時に存在した他の政党への入党をすると失職することになっています。政党が合併したり、解散した場合を除けば、選挙時にはなかった政党(新党)への参加の場合のみが他の政党の所属議員となる道が法的に禁じられていません。ここにわざわざ新党にした背景があります。
 離党するならば速やかに民主党に議席を戻すのが筋だと考えます。

◆値上がりラッシュ

 元売りの値下げでガソリンは9月に入り少し価格の低下もみられますが、小麦や乳製品などの生活必需品では依然として値上がりラッシュが続いています。
 消えた年金・後期高齢者医療制度・ガソリンや燃料油の高騰や中小零細企業への景気対策…どれをとっても政治に対応が求められています。
 私も国会に行くときは今も電車で通いますし、多くの同僚議員も地元活動を通して自他の「日常生活
」を大切にしています。民主党の政策は生活実感を踏まえています。
 現在、国会勢力がねじれていて大変だと福田総理は愚痴をこぼしましたが、政権政党と高級官僚の認識と現実社会との「認識のねじれ」こそが問題を拡大させています。
 これからも税金のムダ使いの追及をはじめ行財政改革を実現する為に行動してまいります!

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