【泰子リポート 2025年2月10日号】

第217回通常国会(1/24-6/22)が開会しています。
昨年の衆議院選挙で少数与党となり、国会の景色は変わりつつあります。
立憲民主党は「熟議と公開」つまり “ 国会審議の表舞台 ” での議論で政策策定の見える化を進めています。その結果、昨年末の補正予算審議で憲政史上初めて補正予算案は修正され、能登半島地震への予算がやっと実現しました。
長年、自民党中心の国会運営がつづき、予算委員会の審議においても予算案に不備・無駄が明らかになった場合も、政府与党が修正に応じることはありませんでした。
少数与党になり、昨年末の補正予算で初めて修正に応じ、来年度予算においても立憲民主党他の指摘に対して、修正等される可能性が高まっています。
立憲民主党は、学校給食無償化、高額医療費の自己負担引き上げの凍結、中小企業の社会保険料の負担軽減などの来年度予算修正を目指しています。
“政治は自分の一票では変わらない”と述べられる方もいらっしゃいますが、昨年の総選挙後の国会は変わりつつあります。
ご一緒に「より安心して暮らせる日本」をつくってまいりましょう。

◆予算委員会での初の省庁別審査 小宮山は国土交通省関連で質疑

2月7日、今国会、初めて実施された衆議院予算委員会省庁別審議で、国交省所管の官民ファンドの損失・豪雪対応・八潮市道路陥没事故に関して国土交通大臣および財務大臣に質問しました。
また、立憲民主党内に道路陥没対策WT(小宮山は座長)を立ち上げています。
立憲民主党所属の埼玉県議会議員・地方議員のヒアリング、調査を重ね、国への要望(財政支援、今後各地で生じかねない類似の 老朽化インフラ災害 への対処制度創設)などについて質問しました。
国土交通大臣および財務大臣から、埼玉県と連絡を密にし、対応していく旨の答弁でした。

【予算委員会 議事録(抜粋)】

○小宮山 記録的な豪雪に対する道路除雪経費に関して伺います。
地方公共団体による道路除雪費用の追加配分、追加支援を今年も実施するのか確認します。
○中野洋昌国交大臣 積雪の状況などを丁寧に把握し、地方公共団体が道路除雪を迅速に行えるように、除排雪費の追加支援についてしっかりと対応してまいります。
○小宮山 埼玉県、八潮市での道路陥没事故について、インフラ災害と言っていい状況です。
美しい日本だの楽しい日本ではなく、私たちが求めるのは、安心で安全な日本ではないでしょうか。残念ながら、まだドライバーの方が見つかっておりません。
一刻も早い救助と復旧を願っています。
大規模災害のときは、災害救助法なり、また、国費で支援もされます。
下水道の敷設時には政府の支援を得て行うにもかかわらず、後の改修や事故発生に対しての支援が十分ないのは不条理だと、痛感をしています。
立憲民主党埼玉県連所属の県議会議員、当該地方議員の間にて、現地の状況などを基に、大きく二点、要望を取りまとめています。
予算措置と支援制度の創設であります。予算措置の要望の中には、早期復旧と再発防止のため、国に対し、インフラ復旧支援、水質保全対策、住民支援策、老朽化した下水道管の点検、修繕強化を含む再発防止策への予算措置を要望されています。
また、支援制度の関係では、全国で、これは埼玉だけではなく、老朽化したインフラによる重大事故のリスクが高まっていることが今回分かったわけです。
こうした事故に迅速かつ確実に対応できるインフラ事故の緊急支援制度の創設の要望を受けていますが、国土交通大臣の意見を伺います。
○中野洋昌国交大臣 埼玉県など地元自治体とも連携し、速やかな復旧に向けて、できる限りのことをしっかりとやってまいりたい。
あわせて、今後、下水道施設のやはり適切な維持管理ということも極めて重要です。
施設の点検、調査、それに基づく計画的な改築更新等、重要な対策についての財政支援は今まで行ってきたところですが、引き続き、今回の道路陥没事故を踏まえ、必要な技術的、財政的支援を行い、強靱で持続可能な下水道システムの構築を、国土交通省においても全力で取り組んでまいりたいと思います。
○小宮山委員 財務大臣にも伺います。これだけのインフラ災害でもあります。是非、応援をお願いしたい。
○加藤勝信財務大臣 今回の事故、また、下水道等は国民の生活に必要不可欠です。
そうした点を踏まえ、今後とも必要な財政支援を適切に行っていきたいと考えております。

【第217回国会 国土交通省提出予定法案一覧】

道路法一部改正案、港湾法一部改正案、船員法一部改正案、
航空法一部改正案、老朽化マンション等の管理及び再生の円滑化等
を図るための建物の区分所有法一部改正案

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