【泰子リポート 2024年11月21日号】

10月27日投開票行われた第50回衆議院総選挙は、自公与党過半数割れ、立憲民主党など野党躍進の結果となり、埼玉7区(川越市・富士見市)で小宮山泰子が小選挙区当選。
米国では、女性大統領の誕生ではなく、トランプ大統領が再び誕生します。
4年毎11月に行われる大統領選挙、有権者が政権政策を検証・考える時間が確保されていること、また政権移行のため、バイデン大統領と次期大統領の間で引き継ぎが行われます。
日本でも政権交代で、“健全な選挙・民主主義”を育みましょう。
そろそろ日本でも、高度経済成長期につくられた「マナーとして政治の話しはしない」慣習は止めて、日常生活の中で、「自分たちの生活・政策を語り合える社会」を築く時代にしたいものです。
異なる意見を否定から入るのではなく、視点や考え方の違いを確認し、“楽しむ”ような余裕を持ち、多様な価値観が共存する“豊かな社会”を目指してまいります。

◆野党議員数が与党を上回り衆議院の景色が大きく変わった!

今回の総選挙結果をうけて、自由民主党と公明党合わせて215議席、野党他は250議席となりました。
立憲民主党は改選前の98議席から、148議席と50人増えました。
これまでの自由民主党を中心とする政治は、国会議論の前に、政府と事前協議や裏取引のように人知れず決めてから、表に出たときには、問題があっても修正させない硬直的な国会運営でした。
選挙後の国会では各委員会の理事数および委員数も、与党が少数となり、これまでのように委員長職権で審議打ち切り、採決強行はできなくなります。
「熟議と、議論の経緯が公開」される国会改革、政治改革も、野党第一党の立憲民主党に課せられた責務です。

◆女性議員比率がやっと上昇!

衆院選では女性の当選者数が過去最多の73人。
約10%だった女性議員比率は15.7%に上昇しましたが、主要7カ国(G7)や韓国などと比べても低い水準ではありますが、女性のエンパワーメントに向けて、政治も動いています!

◆103万円の壁だけ?より大きな壁は130万円、社会保険対応が必要

国民民主党ブームで大幅な議席数増加の背景に分かりやすい「手取りを増やす」主張があったのは事実で、これは良かったと思います。
そのひとつ「年収103万円の壁」について、税収減を補う財源論は与党自民党が考えるべきとの玉木代表の言葉からは、政権を担う、獲得して実行を目指していくのではなく、自身の存在を目立たせ、主張しているばかりなのではないかといった感想の声も聞こえます。
103万円の壁は「扶養家族手当の境」で、学生のアルバイトなどが対象に多く含まれます。
家計を助ける配偶者のパート労働では、配偶者控除・配偶者特別控除(年収150万円以下から201.6万円以上まで段階的に減額)など、103万円を増やしても世帯の手取りが減る場合があります。
また、地方自治体の財源確保への問題も指摘されます。
手取り年収を重視する場合、社会保険の負担は年間15~20万円程生じるので、106万円・130万円の壁も同時に考えるべきでしょう。
立憲民主党は130万円の壁に、給付で対応する議員立法「就労支援給付制度の導入に関する法律案」を国会提出し、安心して働ける、働いてもらえる制度の提案をしています。

◆103万円の壁への対応で、影に隠れるサラリーマン増税に要注意

「政府税調がドサクサ復活か」、「増税・負担増の路線が再始動」などの報道記事があります。
岸田内閣時にサラリーマン増税であると非難を浴びた退職金課税の強化、退職金控除の見直しに関連して、政府税制調査会にて「企業は既に退職金を積み増すより、今の給与を手厚くする傾向になっている」とした意見が出されたそうです。
また臨時国会の補正予算では、住民税非課税世帯への給付や燃料価格抑制策にて13兆円超の巨額に上るとした報道もされています。
自民党税調が、地方自治体の財政への影響も指摘される年収103万円の引き上げなどを受け入れる背景に、別の税源(増税・負担増)でバランスを取ろうとするのではないかとの疑念が生じるので、こうした点も要注意です。
いまの自民党は頻繁な転職、不安定な雇用環境のもと、金融資産で潤う超富裕層と、低所得層になりがちな非正規雇用・生活に追われ詐取されがちな層を前提とした日本経済構造を目指しているのではないでしょうか。
これでは日本経済のさらなる疲弊、停滞に繋がってしまいます。
政権・政治を変えることで、目指す社会の姿を改める必要があります。

◆衆議院議員こみやま泰子 8期目の目標

・首都直下地震対策法案改正
・交通まちづくり、SUMPの推進
・伝統的な日本文化、建築の再興
・動物愛護法改正
・アニマルウェルフェアの充実
・バリアフリー、ユニバーサル社会の充実など

昨今は闇バイト事件や、特殊詐欺、売掛回収のための売春強要などが連日のように報じられ、短絡的な目先の利益のための犯罪…、健全な労働への敬意が損なわれていると感じます。
世界に目を移すと、紛争や戦争、気候変動により生命が危険にさらされ、生存権すら守られない地域もあります。
このような世界でも、日本では少なくとも人生の選択肢がある事は、本当に有り難いと思うようになりました。
政治の在り方は社会の写し鏡とされますが、裏金議員や業界癒着、発覚する多々のデータ改ざんや不祥事など「一部の政治と社会の相互依存関係」ばかりで、結果として「生きづらさのある社会」が形成されています。
変化する課題や関係にあわせて制度を変えてきた世界の国々との違いが生じています。
議会の構成が変わり、政治が時代に合わせられるチャンス!この機会を活かすべく頑張ります。
安心して暮らせる日本をつくる、社会的弱者をつくらない政治を基本姿勢として、「10年後に、小宮山泰子に託して良かったと言われる政策づくり」を心がけてまいります。
これからも応援の程、お願いします!

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