【プレス民主 号外 2008年6月2日版】

こみやま泰子

第169回通常国会も閉会まで二週間となりました。

◆国会審議は時間数でなく内容が重要

 各委員会では、まだまだ政府・議員提出法案が山積しています。今国会は去年まで同様に官僚のつくった法案を与党・自民党公明党が可決成立させる事を単に目的とするのではなく、議論を深め、データを精査するためにも審議時間がもっと必要だという「当たり前の認識」が戻りつつあると実感しています。
 道路特定財源や年金問題、後期高齢者医療制度についても、政府与党は「審議○○時間したから採決」と繰り返してきました。官庁や政権に都合のよいデータだけ提示し、将来予測をする為に真に必要な基本的データは隠蔽されたまま採決して、国民負担に付け回しする現在の政府与党は無責任だと思います。
 政治は大きな変革の時を迎えています。そうした中で「国民生活を守る衆議院議員」として活動させていただく責任の重みを胸に刻み、これからも活動してまいります。

◆公務員制度改革について

 今国会では審議入りされないとも見られていた公務員制度改革が、一転して修正の上、可決となります。
 天下り禁止が入っていない点に不満はありますが、そもそも民主党は天下り禁止法は別途提出しているので、こちらも審議されることを切実に願っています。
 それにしても、政府提出原案でなく修正法案の衆議院可決後に渡辺大臣が、テレビカメラの前で涙を流したのには、個人的には、驚きました…。

◆国交委員会の状況

 さて今国会、私の所属する衆議院国土交通委員会は「道路特定財源」に関しての質疑に一番注目が集まっています。
 私も天下り法人の地下駐車場やあのタクシー券問題での質疑に携わりました。
 しかし国交省の所管は多岐にわたり、先週は北朝鮮の万景峰号などが対象となる特定船舶入港禁止法案の延長や、学校の耐震性・アスベスト問題など様々な議論が行われています。(この模様や議事録は衆議院ホームページでご覧いただけます。)
 今週は、空港や港湾に関しての法案審査やまもなく開通する地下鉄副都心線の視察が予定されています。
 残念なのは、民主党が提出している「交通基本法案」はまたもや“吊し”で審議に入れないまま閉会を迎えることとなりそうです。議席数で多数を得なければならないと実感する会期末です。

◆みなさん、映画館で映画を観ていますか

 私は県議会議員時代から、埼玉県映画協会の顧問を務めさせていただいています。
 6月1日は映画サービスデーでしたし、「相棒」「インディージョーンズ」、洋画や邦画の人気作品や、また「アース」「不都合な真実」「靖国」など社会問題を取り扱う映画も話題になっています。日々活動のため、見逃した作品が多く、せめてアカデミー受賞作品くらいは映画館で落ち着いて観たいと思う今日この頃です。

◆民主党マニフェスト

 小沢一郎代表のもと、各地の民主党は地道な政治活動に精を出しています。
 ガソリンだけでなく、バターや小麦粉などの相次ぐ値上がりは、日本が海外の動向に左右されているのを痛感し、「政治は生活が第一」との理念はやはり生活の場を理解してこそと、実感します。
 政治は議員だけが行うものではなく、有権者・国民の皆様と共に変えることができます。
 民主党は来るべき総選挙に向けて「政権公約=マニフェスト」作成の作業を進めています。皆様のご意見ご提案、お待ちもうしあげます!

アーカイブ