【プレス民主 号外 2007年12月25日版】

こみやま泰子

 今年も残すところ、あとわずかになりました。
 インフルエンザなども流行っていますので、皆様お体に気をつけてお過ごしください。
 国会は二度にわたる会期延長を行い開会中であることから、私自身はクリスマスも年の瀬も実感のないままの、年越しになりそうです。

◆首都高中央環状新宿線開通。
次は圏央道川島インターです!

 首都圏を環状に取り巻く高速道路網が、計画から約40年を経て、ようやく完成に近づいてきました。
 12月22日16時には、過日、国土交通委員会で視察を実施した首都高中央環状新宿線が一部開通。
 慢性的な渋滞緩和につながる事を期待しています。
 首都高速道路では来年の秋からの「距離別料金制度」導入に向けて準備が進められています。
 新規開通区間などにより道路網としての利便性は向上するはずですが、埼玉県下からの利用者には通行料が高くなってしまうのではないかとの懸念が拭えません。
 現在、首都高速道路株式会社では一般意見を募集中です。

◆薬害肝炎訴訟に学ぶ。
人災による薬害発生の根絶を!

 大阪高裁の和解勧告に対して政府は対策案を提示しましたが、被害者を選別するような内容に留まっていて、交渉は決裂しました。
 先週、本会議終了後に民主党主催で緊急集会があり私も出席。
 肝炎訴訟原告団からの病気治療をしながらの命懸けの訴えを直接聞き、涙が溢れてきました。
 原告団のおひとりは「私は実名公表ができ、活動が出来る環境と体調だけれど、体調悪化で参加出来なくなっている原告や公表できずにいる被害患者の方々のために諦めるわけにはいかない」と肉体的にも精神的にも追い込まれている中で発せられた言葉が耳からはなれません。

◆原告団の願いは
「自分達が苦しんだような薬害を再発させない事」

 12月に入り、当初4億5000万円と提示された補償費が、8億にまで急増。さらに2週間経って、政府は30億円を原告団以外の肝炎患者の救済のために支出するとした。
 政府による人災である『薬害の責任』を明確に認めないまま、舛添大臣が「これで実質、全員補償となる」と述べてみたところで、原告団が求めている「全員一律補償」とは全くかけ離れたものでしかありません。
 23日になって、福田首相は議員立法により対策法を成立させるとの考えを示しました。政府に責任があることを自ら認めるわけにいかない、という意識によって、議員立法で、議会で皆さんが決めたら、そのようにしますよと自らの判断から逃げただけではないかと思えてなりません。薬害問題への批判をかわそうと苦し紛れの『議員立法』頼みなのでしょう。
 いずれにせよ、被害者救済に資する良い法案にまとまることを期待しますが、それによって発生する費用も「税金」です。厚労省がもっと早く、米国で危険だと判断が示された時点でただちに使用禁止としていれば、出産時の投与で感染するなど多数にのぼる被害者数もはるかに少なかった筈です。
 改めて「政治の存在意義」を認識します。

◆山本孝史参議員の思い

 先日、山本孝史参議院議員がガンで亡くなられました。私が衆議院初当選し、最初に属した厚生労働委員会の一員として、民主党年金制度改革案に取組んでいた頃、一緒に活動させていただいた議員でした。いつも穏やかでありながら、論理的かつ粘り強く法案説明をされる姿勢を間近にし、政権交代を目指す民主党の潜在能力と可能性が重ね合わせて見え、頼もしく感じたことを覚えています。
 ご自身の経験から交通遺児の支援、また自らのガンを参議院本会議で告白をし、ガン対策基本法成立に向け大きな契機となるなど、一貫して「命を守る」ために政治活動を行ってこられた遺志を、みんなで継いでいかなくてはならないと思います。山本議員のご冥福を、心からお祈り致します。

◆来年こそ日本一新、
給油再開より日本の灯油・ガソリンを安くしたい!

 今年を表す漢字は「偽」でした。確かに菓子や食品など偽りモノが横行しました。また、年金不信、中小企業や地域間での格差の拡大と、明るい話題に繋がりませんでした。来年は将来に希望がもてる漢字になる1年としたい。
 政府自民党は給油活動の再開ばかりに視線を注いでいるなか、今後、ガソリンや小麦粉など生活必需品の一層の値上がりが予測されています。
 政治は生活を守るためにあります。
 政権交代こそが税金のムダ使いを一掃できる行財政改革へ一番の近道です。ご一緒に日本を一新しましょう!
 来年も今まで同様に国政の現状を駅頭活動やホームページを通してお伝えして参ります。良い年始年末をお迎え下さい!

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