【プレス民主 号外 2007年9月4日版】

こみやま泰子

 記録的な猛暑も一段落し、だいぶ過ごしやすくなりました。今年の夏はいかがでしたか?永田町は安倍内閣が内向きな対応に追われた感もあり、結果として、一年は12ヶ月しかないのに国会はほぼ2ヶ月開かれずじまい。私にとっては「議会の責任」を見つめ直した夏でした。

◆また農水大臣が辞任
不安定な内閣は退場せよ

 安倍改造内閣が発足して一週間、早くも農水大臣が辞任しました。
 参議院選挙の時に駅前で政治がまず取り組むべき課題についてアンケートを取りました。集計結果は第一にはやはり「年金問題」でしたが、次に多数の方が選んだのは「政治とカネの問題」でした。(ご協力頂いた皆様に感謝!)
 それにしても、五重計上やら、ゼロの数え間違え、不適切な計上など次から次へと明らかになります。現政権はこれら不始末の対応に忙しくて、重要な案件に対しての議論や対応が滞っているように見えます。
 政治資金の透明性確保、また政治家が企業や団体役員などを兼務する場合についても、改めてきちんとした仕組みを早急に構築するべきだと考えます。
 まずは安倍内閣が混乱から抜け出し、国民の代表としての国会の本分である国民生活や国際社会の中での日本の平和活動の在り方に対して、衆議院でも民主党とも徹底的な議論を尽くせる公正な国会運営を望みます。

◆民主党も新役員で新たな闘いに入ります!

 「政治は生活を守るため」と参議院選挙を戦い、多くの議席を頂きました。
 私は民主党障がい者政策推進議員連盟の事務局長をしていますが、一昨年自民党与党により強硬採決された障害者自立支援法の施行により、多くの障がい者が食事や排泄の回数を我慢して減らすなど人としての尊厳すら保たれていると言い難い状況に有り、我が子の将来を悲観したり、介助疲れでの心中まで起こっています。
 応益負担から応能負担への抜本的法改正が必要ですが、緊急避難的措置ではありますが、現行の障害者自立支援法の一部改正案の提出に向けて党内及び当事者団体の皆さんと準備を進めています。

◆「まつり」の意義

 日本古来の大和言葉では政治を「まつりごと(政)」と呼びます。9月、初秋に入り、日本全国そろそろ秋まつり(祭)が近づいてきました。
 先週、ニュースでトマト投げ祭り(スペイン、バレンシア市の「トマティーナ」)の映像が映し出されていました。元々、酔った学生がトマトを投げ合ったのが始まりで、この祭りに大した意味や目的はないと解説されていて驚きました。
 私の住んでいる地元の「川越まつり」の意義について、友人と語り合う事も多く、先日も日本の祭りは「五穀豊穣」「疫病退散」、実りに感謝したり、先祖供養を行うなど何らかの意義や目的があるのが当然だと語り合ったばかりです。
 「まつり」をひとつとっても、お国柄というか、考え方や価値観・風習の違いがわかります。やはり世界は広い!相互理解を深めるには更なる努力が必要だと実感しました。

 これからも皆様のご意見お待ちしています!

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