【プレス民主 号外 2007年8月24日版】

こみやま泰子

 参議院選挙を経て、新しい参議院議長選任などを行う為の臨時国会が8月7日から10日まで開会されました。

◆小選挙区150議席以上を目指します!

 民主党は参議院選挙で60議席獲得させて頂き、新議員は勿論、参議院においてではありますが、今まで与党自民党等により困難だった民主党提出法案の可決や国政調査権の発動実現に期待と歓迎ムード が溢れています。
 しかし小沢一郎代表が、次の総選挙での目標を掲げたように、まだ衆議院では民主党は少数に変わりありません。選挙直後の浮かれた雰囲気があった事は否めないですが、この参議院選挙で政権交代実現に近づいたのも事実です。
 しかし現実は政権交代による真の政治改革にはまだ道半ばです。「政治は生活を守るためにある」これからも地道に歩んでまいります。

◆自民参院選ショック、フリーズ状態…

 それにしても、今回の自民党に見られる参院選ショックは相当なものです。
 この臨時国会では閉会中に就任した小池防衛大臣の所信表明を求めての委員会開会や様々な問題山積している中、参議院自民党の役職が決まらず、結局は院内交渉が出来ない状態となりました。
 さらに情けないと感じるのは、所謂小泉チルドレン議員等が自民党総裁である安倍批判をしている様等です。天皇陛下をお迎えした参議院本会議場でデジカメ撮影していた姿が見うけられた事なども恥ずかしい。撮影していたチルドレン議員のそばにいる他の自民党議員も一切注意すらしない。国会議員の品格やモラルが貶められたと感じました。(自民党デジカメ撮影議員の件は後日、自民党国対を通して謝罪したときいています)なんとも悪い表現ですが“自分さえ良ければ何をしていてもよい『学級崩壊』状態”との連想が巡ってしまいました。

◆自爆テロが続いている

 62回目の終戦記念日前後に、様々な視点からの先の戦争を取り扱った特番や特集をテレビやマスコミは企画しています。改めて、戦争を二度と繰り返してはならないと痛感し、平和の尊さ、戦争の悲惨さを語り継いでいかねばなりません。
 それにしても、連日のようにイラクを始めとして海外での自爆テロが報じられています。発生から1ヶ月以上経過し膠着状態と見られる韓国の方々の拉致事件も一刻も早い解決が願われます。
 戦争や紛争、さらにはテロ行為にも「大義」はあると当事者は考えているのかもしれませんが、社会的弱者である子供や女性など一般の方々がその犠牲になっていることはゆるせません。

◆日本を検証しよう。他人まかせでは守られない

 次の臨時国会では、テロ特措法など政府与党が「テロとの戦い」という大義があるとして成立させてきた法律の延長が議論となります。9.11同時多発テロ発生以降、武力によるテロに対して、日本もアメリカを中心とした国々と様々な行動をとってきました。はたして小泉安倍政権が選択してきた日本の行動が「良い結果」へと繋がっているといいきれるのでしょうか。
 憲法前文には国際協調主義が取り上げられ、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義、これらが日本国憲法の三大原則とされています。
 世界平和実現のための日本の国際協力のあり方について、場当たり的な拡大解釈を重ねていくのではなく、明確な原則を定めておくべきです。今まさにその時期に来ているのだと思いつつ、今年の終戦記念日を過ごしました。

◆残暑とはいえ暑い日々

 40度超えで過去最高の気温が記録されるなど「暑いぞ熊谷」のキャッチコピーが度々テレビで放映 されました。埼玉県民として、訳もなくちょっと“嬉しい”という感覚になりました。しかし無為に喜んでいられる話ではなく、就寝中等でも熱中症に起因した死亡事故が起きています。根本的原因のひとつとして 、地球温暖化も深刻な問題です。

◆江戸時代に学びたい

 私の住んでいる川越は江戸時代の街並みやまつり文化も残り、小江戸と呼ばれています。
 江戸時代の街づくりを見ると、資源循環型社会を実践出来るように構築されていたことが分かります 。
 文明社会では通信や交通など技術進歩により、なにより利便性を追い求める傾向が顕著になりがちです。
 「人が人らしく生きる」には、はたしてどのような社会を目指すのか、そのための教育や働き方や意識改革、行政の政策目標設定や技術革新と、解決すべき政治課題は多岐に渡ります。
 皆様のご意見ご提案お待ちしています!
 予報では、まだまだ暑い日々が続く模様です。体調にはお気をつけお過ごし下さい。

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