【プレス民主 号外 2007年5月版-2】

こみやま泰子

 教育改革関連三法案が衆議院を通過しました。今国会も終盤を迎えますが、社保庁看板付け替えや、 天下り斡旋などまだまだ問題山積の法案を抱えていて、いっそう気を引き締めて取り組もうと思っています。

◆天下り斡旋バンク

 「公務員改革法案」というきれいな呼び名と裏腹に実質は「天下り斡旋バンク(与党は人材バンクと呼ぶ)」を設置する法案質疑での答弁で、興奮して大げさな身振りを交え、ムキになって答弁する渡辺大臣は国会本会議をパフォーマンスの場と勘違いしているのでしょうか。あのようなジェスチャーを交えなきゃならない程度の、欠陥法案なのだと感じました。
 私は「民主党行政改革調査会」の一員として、天下り団体などの調査を続けていますが、政府案がそのまま可決されたら、天下りや随意契約による税金ムダ使いが合法化されかねないと危惧しています。
 民主党案は、天下りそのものを禁止しますから、政府与党案とは対称的です。

◆赤ちゃんポストに3歳児の衝撃

 乳幼児が生活苦から遺棄された報告等から、命を助ける為には、赤ちゃんポストも容認するしかないと設置には消極的な賛成派でした。しかし、まさかこの様なスタートとなるとは想像していませんでし た。育児の続行が困難ならば先ず児童相談所へ行ってほしかったです。
 母親を殺害した子供が警察でテロや戦争が起きればいいと述べ、また拳銃を持ちたてこもる事件が起 きるなど、今週もショッキングな事件が続いています。
 不可解で非人道的な事件続発と『国民のためにならない』ことだけは明らかな本末転倒の政府与党の政策。政治や将来への不安感・不信感という世相の表れなのかもしれません。
 安心して暮らせる、国民のための「あたりまえの政治」を実現しなくてはなりません。

◆あなたは大丈夫ですか?消えた年金記録

 社会保険庁で年金加入記録が消失している方が2万人を超えていることが分かりました。これに対して首相も厚生労働大臣も、心配な方は問い合わせをと答弁するのみです。
 年金受給の現場では、様々なトラブルが発覚しています。
 たとえばコンピューター化移行時の社会保険庁側のミスが原因かもしれない場合でも、納付時の領収書を求めるなど受給者側に証明責任を負わせ、年金の支払い拒否をする事例が相次いでいます。
 衆議院厚労委員会では、社会保険庁の看板付け替え法案で熱の入った審議が続いていて、厚労大臣からも苦し紛れの答弁が飛び出している模様です。(衆議院ホームページで閲覧可能です。)
 政府与党案の通りに社会保険庁を独立法人にして職員を非公務員型にしても、給与は今まで通り税金 から出すのでは、むしろ今より保険金・税金の流れが不透明になるばかりで、仕組みとして明らかに悪くなります。
 社会保険庁が滞納者から集金するには、国税庁のナント!6倍もコストが掛かっていると述べる方もいます。 今までグリーンピアなど年金を使い込んだ巨大施設問題の責任や謝罪は行われないばかりか、看板付け替えて逃げきろうとしているかのようです。
 国民・加入者が声を上げない限り、このような状況は続いてしまいます。

★『消えた年金記録』情報募集中★
 民主党では年金記録消失問題に関して情報を募集しています。メール・FAXでお寄せください。多くの情報お待ちしてます!
 E-mail seijim01@dpj.or.jp
 FAX 03-3508-8882

◆【フリー・フェア・オープン】 目新しくはないけれど、基本にするべき規範はあるはず。

 政治は生活を守る為にあるのであり、政権・人気を維持する道具ではありません。
 先の総選挙には、約770億円もの公費、即ち皆様の貴重な税金が使われています。7月には参議院選挙が執行されます。
 皆様にとって何が大切ですか?是非ともご意見をお寄せください。ご一緒に埼玉から政治を変えて行 きましょう!

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