【プレス民主 号外 2006年8月版】

こみやま泰子

 10月に衆議院補欠選挙になる神奈川16区の後藤祐一氏(37歳)の応援で厚木に行ってきました。
 その時も甲子園の話題は盛り上がっていましたが、37年振りの再試合の決勝戦、一球一球の真剣さに心打たれました。改めて高校野球・甲子園が与えてくれる感動をおぼえます。国会の議論も高校球児に見習い、はぐらかし答弁等がなくなれば、爽やかで信頼される政治になるのにと、少し切ない思いをすると同時に、だからこそ政権交代して変えるのだと決意を新たにしました。
◆レギュラーガソリン最高値の波紋
 夏休み・お盆休みで帰省したり、旅行された方も多かったでしょう。しかしガソリン高騰で断念した方もいらっしゃったと思います。
 それにしても高い…私も運転するのを遠慮したくさえ感じます。レジャーだけでなく、燃料代高騰は経済にも大きな影響を及ぼします。温室効果ガス排出量削減の点からも、公共交通機関の充実や慢性的渋滞の解消による燃料使用量削減につながる社会基盤整備は国が責任を持って推進するべきだと改めて思います。
◆郵政・靖国・高負担
 この5年間の小泉内閣は、「他の人が行わなかった」事を「自分やったのだ」とPRして人気取りに終始してきました。小学生や探検隊であるならば何事も自慢するというのも分かりますが、国をつかさどる内閣として、はなはだおとなげない姿勢です。
 「公約などたいしたことはない」と語った同じ首相の口から「公約は守るべきものだから」と述べられても、自身の都合で使い分けているだけで、むしろ国民を馬鹿にした発言に感じます。「公約」とは明確な目標や成果を出すために行う行為を約束するものであるはずです。小泉総理は靖国参拝に際し「適正に判断して」という言葉を繰り返し使うばかりで実行に至る必然性の説明はなし、また解散総選挙をして強行成立させた郵政民営化でも「郵政民営化」の5文字にだけこだわり、その中身、内容についての研究・検討はまったくと言えるほど行われていません。
◆議論が噛み合わない理由
「公約」でなく「口約」ばかり

 つまりは小泉純一郎氏個人の「他とは違う・公約を実行する男」という事を印象づける為の「口約」であったと解釈する方が、その行動を解釈・理解しやすい。この5年間、「改革」と叫んだその政治の現実は国民負担を大幅に増やすと同時に、借金づけの国家日本にしてしまったのです。
 年金をはじめ国会での小泉総理の答弁は、ほとんどが議論が噛み合わず、説明もなし、挙句の果ての逆ギレ発言と強行採決の空虚な討論の繰り返しでした。
◆日本最古の会社「金剛組」倒産の意味するところ
 578年創業とされ聖徳太子により建立指示された四天王寺を手掛けた名門宮大工を起源にする日本最古の会社、株式会社ケージー建設(旧社名:株式会社金剛組)の倒産が7月明らかになった。日本は、やはり急速な社会変化が起こっているのだと実感します。
 私は現在、党中小企業局長として様々な業界や事業団体の現状をうかがう意見交換の機会をもっています。各種業法などによる日本の制度が現状に適合しておらず、政府与党が長年場当たり的対応を繰り返してきたことの結果、日本経済の目標が不明確を通り越し、不明な国になっているのだと思います。
 安心して生活できる住みやすい日本をつくるため、フリーフェアオープンな精神を活かして頑張ってまいります。

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